精神保健福祉士国家試験 第22回午後(解説なし)
オプション
問題文正答率:50.00%
問題1 次のうち、交感神経の活動の高まりを示すものとして、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
瞳孔が拡大します。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
脈拍が増加します。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
血圧が上昇します。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
消化液の分泌が減少します。
5.× 違います。
腸管蠕動が低下します。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題2 次のうち、ICD-10において、解離性(転換性)障害に含まれているものとして、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
トランスおよび憑依障害は、解離性(転換性)障害に含まれます。
2.× 違います。
強迫性障害は、解離性(転換性)障害に含まれません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
パニック障害は、解離性(転換性)障害に含まれません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
身体化障害は、解離性(転換性)障害に含まれません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
離人・現実感喪失症候群は、解離性(転換性)障害に含まれません。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題3 次のうち、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の典型的な症状として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
アンヘドニアは、無感覚や反応の低下が見られ、喜んだり楽しめていたことが、喜べなくなったり楽しめなくなったりする状態を言います。
2.× 違います。
多重人格は、主に解離性障害に見られます。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
疾病恐怖は、主に心気障害に見られます。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
考想吸入は、主に統合失調症に見られます。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
的外れ応答は、ガンザー症候群に見られる特徴です。解離性障害の主な症例の一つです。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題4 次のうち、成人で発症した神経性無食欲症の典型的な症状として、正しいものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
頻脈ではなく、脈拍の減少が見られます。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
無月経がしばしば見られます。
3.〇 正解です。
過活動が見られます。
4.× 違います。
低身長は見られません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
過呼吸ではなく、呼吸数の減少が見られます。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題5 小児自閉症に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
症状は徐々に見えてきます。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
男児の方が多くみられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
3歳までに症状が明らかになります。
4.× 違います。
虐待が原因で発症はしません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
コミュニケーション能力は高いとは言えません。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題6 次のうち、緊張病状態でよくみられる症状として、正しいものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
躁気分は、躁病に見られます。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
知能低下に影響を及ぼすことはありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
せん妄は、認知症など高齢者に見られることがあります。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
常同症(同じ動作や運動を無意味に繰り返すなど)は、緊張病状態で見られます。
5.〇 正解です。
拒絶症(身体的に抵抗をする)は、緊張病状態で見られます。
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問題文正答率:50.00%
問題7 次のうち、抗精神病薬の主な副作用として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
健忘は、抗精神病薬の副作用に見られません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
脱抑制は、ベンゾジアゼピン系抗不安薬の副作用で見られます。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
身体依存は、ベンゾジアゼピン系抗不安薬の副作用で見られます。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬の使用時で急に中止すると現れます。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
遅発性ジスキネジアは、口をもぐもぐさせたり、舌を動かしたりする錐体外路系の副作用です。
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問題文正答率:50.00%
問題8 次の記述のうち、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を処方するときのうつ病患者に対する説明として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
SSRIの副作用で食欲低下があるため、選択肢のような説明はしません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
SSRIの副作用に、敵意や軽躁状態が見られることがあります。
3.× 違います。
SSRIの効果は、2,3週間かかります。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
SSRIの副作用で眠気が起きる場合があるが、安静までは必要ありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
SSRIは継続して服用するため、頓服としては使用できません。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題9 次のうち、「転移」を利用する精神療法として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
森田療法は、転移を利用しません。森田正馬によってつくられた療法です。作業を通して心的状態を改善しようとします。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
行動療法は、転移を利用しません。行動療法は、系統的脱感作法などの技法があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
ゲシュタルト療法は、転移を利用しません。パールズによってつくられた療法です。「今・ここ」で語る内容やその気持ちを大事にします。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
支持的精神療法は、転移を利用しません。慰めや励ましなどにより、本人の力を高め、より良い行動を取れるように目指します。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
精神力動的精神療法は、フロイトの精神分析療法から展開した療法です。転移を利用します。
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問題文正答率:50.00%
問題10 次の記述のうち、医療保護入院を検討すべき要件として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
本人が入院に同意する場合は、任意入院です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
本人が身体的虐待を受けている場合は、精神科病院に入院させる医療保護入院には当てはまりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
本人に精神疾患に対する病識がなく、入院治療の必要性を理解できない場合は、精神保健指定医が入院が必要であるという結果から判断し、家族等の同意で精神科病院の管理者は本人を入院させることができます。
4.× 違います。
医療や保護に急速を要し、家族等の同意を得ることができない場合は、応急入院です。応急入院指定病院の管理者は、72時間まで入院させることができます。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがある場合は、措置入院です。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題11 精神保健に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
精神保健は、歴史的に精神衛生を発展させた概念です。
2.× 違います。
精神保健は、治療を目的とする精神医療に対比する言葉として用いられていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
精神医学の領域に初めて予防の概念を取り入れたのは、カプラン(Caplan,G.)です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
精神疾患に罹患している人を対象とした訪問指導は、吉川武彦が提唱した3側面のうちの支持的精神保健に含まれる活動です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
精神保健は、全ての人々の精神的健康を保持・増進させていく活動を含みます。
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問題文正答率:50.00%
問題12 次のうち、セルフヘルプグループにおけるヘルパー・セラピー原則の説明として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
ヘルパー・セラピー原則は、専門家が有する専門的知識と同等の体験的知識を取得することを目的としていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
ヘルパー・セラピー原則は、自らが他のメンバーを援助することによって自分自身に効果が生まれることを目的にします。
3.× 違います。
ヘルパー・セラピー原則は、専門資格の取得を目指してグループに参加することを目的としていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
ヘルパー・セラピー原則は、主治医と共にグループミーティングに参加することを原則にはしていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
ヘルパー・セラピー原則は、自助具などの作成プログラムにより自立を目指すことを原則にはしていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題13 次のうち、WHOが作成したものとして、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
DSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)は、アメリカ精神医学会によって作成されました。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
WRAP(元気回復行動プラン)は、コープランド(Copeland,M.E.)によって作成されました。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
ヘルシーピープル2010は、1974年にカナダのラロンド報告を基礎にして、アメリカにて1979年にヘルシーピープルの報告書が発表され、その後、国策として10年ごとに見直され発表しています。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
メンタルヘルスアクションプラン2013-2020は、2013年にWHOにて採択された行動計画です。
5.× 違います。
THP(トータルヘルスプロモーションプラン)は、1988年に厚生労働省が発表しました。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題14 ギャンブル等依存症に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
ギャンブル等依存症対策基本法では、ギャンブル等依存症問題啓発週間(毎年5月14日から20日)を設けることとされています。
2.× 違います。
GA(ギャンブラーズ・アノニマス)は、ギャンブル等依存症のセルフヘルプグループです。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
家族への支援を開始する際には、ギャンブル等依存症本人の同意を得ることが必須条件とはされていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
ギャンブル等依存症対策基本法におけるギャンブル等には、法律の定めるところにより行われる公営競技だけでなく、ぱちんこ屋に係る遊技その他の射幸行為が含まれます。
5.× 違います。
ギャンブル等依存症対策基本法において、都道府県は、都道府県ギャンブル等依存症対策推進計画を策定するように努めなければならない、努力義務です。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題15 犯罪被害者の精神保健に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注) 「犯罪被害者に対する急性期心理社会支援ガイドライン」とは、平成24年度厚生労働科学研究「大規模災害や犯罪被害等による精神疾患の実態把握と対応ガイドラインの作成・評価に関する研究」において作成されたものである。
解説・コメント
1.× 違います。
「第3次犯罪被害者等基本計画」(警察庁)では、犯罪被害者等に関する専門職養成機関の設置計画が盛り込まれていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
「平成29年度犯罪被害類型別調査」(警察庁)によると、殺人・殺人未遂または傷害等の暴力被害を受けた者のうち「重症精神障害相当の状態」にある者は約2割でした。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
犯罪被害者等基本法において、犯罪被害者等とは、犯罪等により害を被った者及びその家族又は遺族とされています。
4.× 違います。
「犯罪被害者に対する急性期心理社会支援ガイドライン」では、支援機関からの情報提供は、被害者の状況に配慮し、適切な時期に必要な量の情報を提供することが重要とされています。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
全国被害者支援ネットワークに加盟している民間被害者支援団体は、各都道府県に設置されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題16 精神作用物質の乱用対策及び使用者への援助に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注) 「医療観察法」とは、「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」のことである。
解説・コメント
1.〇 正解です。
有効な外来治療として、ワークブックとマニュアルを用いた集団認知行動療法プログラム(SMARPP)が開発されています。
2.× 違います。
大麻は、大麻取締法で使用と所持が規制されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
ハーム・リダクションとは、薬物使用の使用量の減少や中止がなくても、その使用によって健康や社会の悪影響を低減させることを目的とした政策のことです。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部執行猶予制度とは、裁判所が3年以下の懲役や禁錮の言い渡しをした場合で、その刑の一部の執行を猶予できる制度です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
覚せい剤取締法違反は、「医療観察法」における重大な他害行為とされる6罪種(殺人、放火、強盗、強制性交等、強制わいせつ(以上、未遂を含む)、傷害)の一つではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題17 災害時の精神保健に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
災害発生後48時間以内に被災者が呈する精神症状は、急性ストレス障害(ASD)です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
災害派遣精神医療チーム(DPAT)は、都道府県および政令指定都市によって組織されます。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
サイコロジカル・ファーストエイド(PFA)は、災害やテロなど深刻な出来事に遭遇した人に対して行う心理的支援の技法です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
被災者の治療優先順位を決める手法は、トリアージです。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
被災者へのケア活動によって、被災を直接経験していない支援者に生じる外傷性ストレス反応のことを二次受傷といいます。
https://ja.mondder.com/fq?id=3172🔗
問題文正答率:50.00%
問題18 成人の勤労者を対象に、職場でのストレスの大きさ、職場でのサポートの程度及び抑うつ症状の重症度について、一定の尺度を用いた質問紙調査を行った。調査で得られた量的データを基に抑うつ症状を従属変数として、職場でのストレス及び職場でのサポートの二つの独立変数との関連性について分析を行った。次のうち、上記のデータ分析方法の名称として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
カイ2乗検定は、二つのデータに関係性があるかをみるための分析方法です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
デルファイ法は、集団の意見をアンケートで集めて、そこから共通する見解を見つける分析方法です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
重回帰分析は、複数の独立変数と従属変数の関連性について分析する方法です。
4.× 違います。
分散分析は、3つ以上のグループの、それぞれのグループの平均に違いがあるかを分析する方法です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
因子分析は、複数のデータの関連性を見つける分析です。心理尺度を開発する時に用いられたりします。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3173🔗
問題文正答率:50.00%
問題19 ドメスティック・バイオレンス(DV)に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
(注)1 「DV防止法」とは、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」のことである。2 「児童虐待防止法」とは、「児童虐待の防止等に関する法律」のことである。
解説・コメント
1.× 違います。
市町村には配偶者暴力相談支援センターの設置は努力義務です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
婦人相談所は「売春防止法」で設置が規定された機関です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
「DV防止法」において配偶者には、婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含むと定義されています。
4.〇 正解です。
配偶者暴力相談支援センターにおける相談件数は、2014年度(平成26年度)以降、毎年10万件を超えています。
5.× 違います。
児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力は、「児童虐待防止法」において心理的虐待として定義されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3174🔗
問題文正答率:50.00%
問題20 周産期の精神保健に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
カンガルーケアとは、胎児を抱いて、直接肌を合わせて体温を感じる時間をつくり、母子関係を深める方法です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
ペリネイタルロスとは、流産・死産・新生児死亡などの周産期における喪失体験のことです。
3.× 違います。
マタニティブルーは、出産前や出産後数日間、情緒不安定、不安、疲労感など一過性の症状が見られることです。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
ダブルケアは、子育てと親の介護が同時期に行う状況のことです。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
マルトリートメントは、不適切な養育(身体、性的、心理的な虐待など)により、子どもの心身の発達を阻む状態のことです。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3175🔗
問題文正答率:50.00%
問題21 U精神科病院に勤めるA精神保健福祉士は、担当患者のBさんへの支援が思うように展開できないでいた。Bさんは、障害年金と親の多額の遺産金で暮らしているが、「お金がない。生活保護を受けられないか」と何度も訴えていた。A精神保健福祉士は、Bさんが他の患者にお金を貸したり、欲しいものをすぐに買ったりして無駄遣いをしているのに生活保護を受けたいと主張することを好ましく思っていなかった。そのため、どうしてBさんが同じ主張を繰り返すのかについて、その背景に何かあるかもしれないということは気になっていたが、いつも一方的な態度をとるBさんを受け入れられず、「遺産金があるので、生活保護を申請することは難しい」と繰り返し説明していた。 次のうち、A精神保健福祉士が抱く倫理的ジレンマとして、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
Bさんの自己決定を支える状況ではないことと、Bさんの訴えを受け入れようとしない状態があるためパターナリズムとは言えません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
Bさんの一方的な態度を受容する専門的価値がありますが、個人的価値にはそれを受け入れることができない状態があります。
3.× 違います。
バウンダリーは、BさんとA精神保健福祉士は線引きを行っており、相手の言動に巻き込まれていません。クライエントの利益に応えたいが、事例の状況のため応えにくい状況が見られます。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
所属機関の利益について、事例から読み取ることができません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
秘密保持とプライバシーについて、事例から読み取ることができません。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3176🔗
問題文正答率:50.00%
問題22 福祉サービスを提供する際のリスクマネジメントに関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
サービスを提供する際に、利用者の安全よりは自立を重視します。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
事故の未然防止の観点から、利用者に対して均一なサービスを提供することはありません。利用者の個別性を重視します。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
ヒヤリハット情報やクレームから、潜在的なリスクを抽出します。
4.× 違います。
リスクマネジメントの基本は、危機管理体制の確立を優先します。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
利用者から苦情が寄せられた際には、迅速に対応することでリスクに対応できます。
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問題文正答率:50.00%
問題23 ソーシャルワークの理論の発展に貢献した人物とそのアプローチに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
ソーシャルワークに生態学的な視点を導入し、その実践モデルをエコロジカルアプローチとしたのは、ジャーメインやギッターマンです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
心理的側面や生活史を重視したのは、心理社会的アプローチを提唱したホリスです。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
家族療法の各流派の知見を統合し、多元的な家族中心アプローチを構築したのは、ハートマンです。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
トーマス(Thomas, E.)は、学習理論の応用に基づく多様な行動変容の方法を整理し、行動変容アプローチとして確立しました。
5.× 違います。
危機の状況から効果的で早急に脱出することを目的とした危機介入アプローチの基礎を築いたのは、カプランやラポポートらです。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3178🔗
問題文正答率:50.00%
問題24 社会における正義の実現に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
ロールズ(Rawls, J.)が『正義論』で主張した格差原理は、その社会において最も恵まれない人が有利となるよう、資源の配分を目標としました。
2.× 違います。
キムリッカ(Kymlicka, W.)による多文化主義は、固有の文化や生活様式を保持したり、共存していこうとする立場です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
ベンサム(Bentham, J.)による功利主義は、独自の快楽主義を基にした道徳から、社会の幸福の総量を計算し、「最大多数の最大幸福」の実現を目標としました。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
サンデル(Sandel, M.)によるコミュニタリアニズムは、共同体の伝統の中で個人は人間として完成されるとする考え方を基本にしています。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
フリーダン(Friedan, B.)らによる第二波フェミニズムは、「個人的なことは政治的なことである」というスローガンはありますが、家父長制の維持は目標にしていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3179🔗
問題文正答率:50.00%
問題25 V精神科病院で薬物依存症者の家族教室を担当しているC精神保健福祉士は、家族教室に参加したDさんが、「覚醒剤使用歴がある息子が、求職活動をしても、なかなか理解してもらえず、就職できない」と悔しそうに語るのを聞いた。薬物依存症に対する差別や偏見をなくすことを目的とした家族会の支援をしていたC精神保健福祉士は、家族教室終了後、Dさんに声を掛け、やりきれない思いを受容するとともに、家族会に関する情報提供を行った。その後、C精神保健福祉士は家族会に参加するようになったDさんと共に、家族会メンバーと力を合わせて、薬物依存症のことを理解してもらうための講演会を開催したり、利用できる新たなサービスを求めるための署名運動を行い、行政機関に働き掛けたりするようになった。次のうち、C精神保健福祉士が家族会と共に行った内容として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
ソーシャルアドミニストレーションは、社会福祉運営管理のことです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
C精神保健福祉士は家族会に参加するようになったDさんと共に、家族会メンバーと力を合わせて、薬物依存症の啓発講演会の開催や、署名運動、行政機関に働き掛けたりするのは、ソーシャルアクションです。
3.× 違います。
ソーシャルビジネスは、社会的な課題をビジネスで解決していくことを目的にしています。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
ソーシャルキャピタルは、社会関係資本と言われています。人々の関係性や協力を支える仕組みの大切さを示す考え方です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
ソーシャルプランニングは、社会福祉計画法のことです。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題26 対人援助領域におけるレジリエンス(resilience)に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
生活経験の乏しさから発する、日常生活を送る上での技術の不十分さを改善するために、SST(社会生活技能訓練)が有効です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
精神疾患の病因モデルによる、人が持っている脆弱性のことを指す言葉ではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
精神科医療において、治療を行っても症状が改善しない状態をいう言葉ではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
レジリエンスは、人に潜在的に備わっている、逆境から復元できる力のことをいいます。
5.× 違います。
利用者が社会参加する際に、障害となる全てのものを取り除くことをいうのは、バリアフリーです。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題27 次のうち、「障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン」(平成29年3月厚生労働省)の内容として、正しいものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
本人の自己決定に必要な情報の説明は、本人が理解できるよう工夫して行うことが重要です。
2.× 違います。
意思決定を支援する施設職員と成年後見人がいる場合、両者の意見を大事にします。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
職員等の価値観において不合理と思われる決定は、職員の判断で代理決定することは求められていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
相反する選択肢を両立させることになった場合、両立は可能か、不可能かを本人の最善の利益を追求しながら考えて選択することが大事になります。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
本人の自己決定や意思確認がどうしても困難な場合は、本人をよく知る関係者が集まって、様々な情報を把握し、根拠を明確にしながら意思及び選好を推定します。
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問題文正答率:50.00%
問題28 精神科病院で精神保健福祉士が行う人権擁護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
「退院はさせないでください」という家族からの求めに応じ、患者に入院の継続を勧めるのではなく、本人の意向を大事にします。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
「もう歳だから」と退院を諦めている長期入院の患者に対して、退院の動機づけを行います。長期入院の場合は、退院意欲が減退している場合が多いです。
3.× 違います。
「もう家に帰ります」と突然怒り出した患者を心配したからといって、隔離室に入室させることはしません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
「迷惑電話で困っている」という近所の店舗からの苦情を受け、患者が電話をかける機会を制限することはしません。なぜそのようになっているのか状況を聴き、共に考えることが大事です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
「二人だけで面会させてください」と希望する患者の病状を面会時に判断して、面会に立ち会う場合は、精神保健福祉士ではなく医師の判断によって行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題29 マクロ領域のソーシャルワークに関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
社会福祉制度が効果的に運用されるために、環境の調整や整備を行います。
2.× 違います。
福祉問題の原因を社会構造から捉え、個人の変化を促す支援を行うのは、ミクロ領域です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
福祉関連施策の分析や充実に向けた活動を行い、社会の変革を進めます。
4.× 違います。
グループの持つ力動を活用し、個人の成長や個人と社会環境との関係調整を行うのは、ミクロ、メゾ、マクロ領域に渡っています。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
福祉サービス利用者とその家族に働き掛け、家族内ネットワークを形成するのは、ミクロ領域です。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3184🔗
問題文正答率:50.00%
ある日、E精神保健福祉士の下に、以前支援していたFさんから手紙が届いた。次の手紙(事例)を読み、問題30から問題32までについて答えなさい。
〔事例〕
前略お久しぶりです。お元気でしょうか。私は変わりなく、毎日W地域活動支援センターに通っています。先日、心の整理もつき、母が亡くなってから3年ぶりに、やっとお墓参りに行ってきました。そこでふとEさんのことを思い出し、手紙を書かせていただきました。Eさんにお会いしたのは、入院して10年が過ぎようとした頃でした。あの頃は長い入院生活が続き希望も持てず、スタッフにやってもらうことが当たり前の、全てが受け身の生活でした。(問題30)
しかし病気の母を看取りたいと思うようになり退院しましたよね。間もなく母が亡くなり、何か昼間にできることはないだろうかとEさんに相談しました。私はこれまでの人生を振り返り、母に従ってきたこと、それが正しいことだと思っていたことを話しました。Eさんは私の話をじっくりと聞き、「これまで、大変だったのですね。でも今のFさんは退院後も規則正しい生活を送り、何かをしてみたいという向上心がありますよね」と話してくれました。(問題31)
相談の後、Eさんが立ち上げに関わったW地域活動支援センターを紹介され、自由に話し合える雰囲気が気に入り利用することにしました。そこで病気について勉強する講座を受講したところ、仲間同士が支え合う活動に興味が湧きました。自分の経験をいかせるのではないかと。そして、ピアサポーターとしてW地域活動支援センターで活動を始めました。そのことを知ったEさんが来て、「ここのスタッフとして働いてみては」と言われましたよね。あの時は正直、驚きました。ピア同士だからできていた話を仕事にすることや、利用者からスタッフに変わることによる立場の違いに戸惑いを覚えたからです。(問題32)
今も十分とはいえないですが、何とか仕事も続いています。入院中には今の私を想像すらできなかったです。お墓参りで母に報告もできました。Eさんもお忙しいと思いますが、ご自愛ください。またお会いできる日を楽しみにしています。
問題30 次のうち、この時点でのFさんの状態を示す用語として、適切なものを1つ選びなさい。
問題31 次のうち、この時にE精神保健福祉士が行ったアプローチとして、適切なものを1つ選びなさい。
問題32 次のうち、この時点でのFさんの状態を表す用語として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
問題30
1.× 違います。
パターナリズムは、父権主義とも言われ、クライエントの自己決定を排除し、権威的な立場で過保護に関わることを指します。事例では、そのような状況ではないため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
バーンアウトは、燃え尽き症候群とも言われます。Fさんの状態は、長期入院生活のために起こっている状態と見えるため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
モラトリアムは、青年期にある自分とは何者かなどに悩み・迷うことを避けたり、大人になることを避けようとすることです。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
インスティテューショナリズムは、施設症と言われます。事例のFさんの手紙で、長い入院生活が続き希望も持てず、スタッフにやってもらうことが当たり前の、全てが受け身の生活であったことが症状として見られます。
5.× 違います。
カタルシスは、感情の浄化を言われます。抑圧された感情などを発散させて精神的な健康を得る方法です。事例のFさんの手紙から、そのようなことは見られません。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題31
1.× 違います。
Fさんの具体的な課題を解決しようとする課題中心アプローチには見えません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
Fさんの語りを物語で捉え直そうとするナラティブアプローチには見えません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
Fさんの語りから、問題ではなく解決志向で取り組む解決志向アプローチには見えません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
Fさんの家族環境などの関係性を扱ったシステムズアプローチには見えません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
Fさんが規則正しい生活を送っていることや向上心を持っていることなどを見つけることで、Fさんの強みを支援に活かすストレングスアプローチに見えます。
問題32
1.× 違います。
アンビバレンス(両価性)は、肯定的な感情と否定的な感情を同時に持つことです。Fさんに戸惑いはありますが、両方の感情を持っているように見えません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
対処能力は、ストレスがかかった時に対処できる力のことです。事例の内容から、対処能力について読み取ることができません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
役割葛藤は、Fさんは、ピアサポーターの自分と、W地域活動支援センタースタッフの自分という二つの役割があるため葛藤しているように見えます。
4.× 違います。
二重拘束は、ダブルバインドとも言われます。例えば、相手が期待した言葉を発しているが、行動では嫌悪感を示していた場合、受け手がその言動を矛盾したものと捉え、ストレスを感じている状態です。事例の内容から、ダブルバインドを読み取ることができません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
スティグマは、負の烙印や負の評価や印象のことです。事例の内容から、スティグマを読み取ることができません。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3185🔗
問題文正答率:50.00%
次の事例を読んで、問題33から問題35までについて答えなさい。
〔事例〕
Gさん(26歳、男性)は、大学生の時には相手の話した冗談を言葉どおりに受け取ってしまいトラブルに巻き込まれることもあったが、趣味の合う仲間もいて楽しく過ごすことができていた。しかし、就職してからは、元々あった音に対する敏感さに加え仕事の内容ごとに手順が異なり、戸惑うことが多くあった。異なる指示を受け混乱していたGさんはささいなミスを続けてしまい、上司からきつい注意を受けたことがきっかけで、休みがちとなった。Gさんには相談相手もおらず、1年もしないうちに自主退職してしまった。その後の求職活動では、書類選考や筆記試験では問題はないものの、面接になるとうまく話すことができず不採用が続いた。そのうちに、「もう何をやってもだめなんだ」と仕事探しをやめ、自宅で家族との接触も避け、自室に籠るようになっていった。このような本人の様子を心配した両親は、近所のXメンタルクリニックで相談していたが、ある日、両親と一緒にGさんが初めて受診した。そこで、担当となったH精神保健福祉士が、「今日はよく来てくれましたね」と本人を迎え、初回面接を行った。(問題33)
H精神保健福祉士は、数回の面接で、「周りがうるさいと仕事に集中できない」「パソコンでの作業は長時間集中できる」「急な予定変更には対応が難しい」「就職はすぐにしたいが、今はまだ自信がない」と話すGさんの状況から、地域若者サポートステーションの利用を勧めた。(問題34)
その後、地域若者サポートステーションの利用を始めたGさんは、3か月たったある日の面接で、職場体験プログラムで会社訪問に行った時の様子を語りだした。「指示が具体的で手順が明確だ」「イヤホンを着けたままできるパソコン作業は、手際が良いとスタッフから褒められた」と満足気に話し、「自分にも仕事がやっていけそうだ」と嬉しそうに続けた。(問題35)
問題33 次の記述のうち、この時点でH精神保健福祉士がGさんに掛ける言葉として、適切なものを1つ選びなさい。
問題34 次のうち、この時点でH精神保健福祉士がGさんに、地域若者サポートステーションの利用を勧めた理由として、適切なものを1つ選びなさい。
問題35 次のうち、この時点でのGさんの状態に関する用語として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
問題33
1.× 違います。
初回面接で、「引き籠るようになったきっかけは何ですか」と聞くのは、時期尚早です。ねぎらいや関係づくりを優先します。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
初回面接で、「利用したいと思うサービスを教えてください」と聞くのは、Gさんのニーズもわからない状態で聞くことではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
初回面接で、両親の関係を聞くのは適切ではありません。まずは、Gさんの思いやニーズ、希望を聴いていくことが大事です。
4.× 違います。
Gさんをねぎらった後に、受診しなかった理由を問うのは適切ではありません。
5.〇 正解です。
Gさんの生活状況を聴くのは、支援をするための見立て(アセスメント)のために大事なことです。
問題34
1.× 違います。
Gさんが日常生活リズムを確立したいという思いを話されていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
Gさんが協調性などの対人関係能力を向上させたいという希望を話されていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
Gさんは、就職する意欲はありますが、働くことの不安もあるため、どのような仕事ができるか職業適性を見極めるのは大事です。
4.× 違います。
Gさんが家族関係を改善したいという希望を話されていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
Gさんが障害受容を深めたいという内容のことを話されていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題35
1.× 違います。
セルフコントロールは、自分でストレスなどに対して調整や対処をすることです。事例でセルフコントロールをしたような話は見当たりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
セルフエフィカシーは、自己効力感と言います。Gさんは、職場体験を行い自信が出てきたような話されています。
3.× 違います。
セルフスーパービジョンは、ソーシャルワーカーが自分で業務(支援活動)について、専門性の視点から振り返りを行うことです。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
セルフケアは、自分で健康のために、リラックスをしたり、休息などの対処を行うことです。事例でセルフケアを行った話は見当たりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
セルフアドボカシーは、自分で自分の権利を守るために、意見や意思を表明するなど権利擁護を行うことです。事例でセルフアドボカシーを行った話は見当たりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3186🔗
問題文正答率:50.00%
問題36 諸外国の精神保健医療福祉の脱施設化及び地域ケアの歴史に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
イギリスでは、「精神保健に関するナショナル・サービス・フレームワーク」により10年計画で、積極的アウトリーチや家族ケアラー支援等の充実を図っています。
2.× 違います。
「セクター制度」は、フランスで行っている制度です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
「ブループリント」は、ニュージーランドで策定された計画です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
「精神疾患及び知的障害に関する大統領教書」は、アメリカで出されたものです。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
「法律第180号」は、イタリアで出されました。バザーリア法とも呼ばれています。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題37 次のうち、国連総会で採択された「精神疾患を有する者の保護及びメンタルヘルスケアの改善のための諸原則」(1991年)の記述として、正しいものを2つ選びなさい。
(注) 「精神疾患を有する者の保護及びメンタルヘルスケアの改善のための諸原則」の日本語訳は厚生科学研究班の仮訳によるものである。
解説・コメント
1.〇 正解です。
精神疾患を有するすべての者は、可能な限り地域社会に住み、及びそこで働く権利を有します。「原則3 地域社会における生活」のなかで示されています。
2.× 違います。
精神疾患を有するという判定は、国際的に認められた医学的基準によります。「原則4 精神疾患を有することの判定」のなかで示されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
すべての患者の治療及びケアは、個別的に立案された治療計画に基づいて行われなければなりません。「原則9 治療」のなかで示されています。
4.× 違います。
すべての患者は、病状が不安定な場合を除き、可能な限り自己の居住する地域社会において治療及びケアを受ける権利を有します。「原則7 地域社会と文化の役割」のなかで示されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
インフォームドコンセントとは、患者の理解しうる方法と言語によって、十分にかつ患者に理解できるように説明することだけでなく、自らの意志により得られる同意を言います。「原則11 治療への同意」のなかで示されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3188🔗
問題文正答率:50.00%
問題38 次のうち、ケアマネジメントにおけるチームアプローチに関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
利用者の状態によって、構成員を変えたり、役割を変更したりするなど柔軟に活動します。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
構成員は、チームに立てた計画に基づき、専門性を発揮します。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
利用者の希望する場合の有無に関係なく、構成員は専門職だけではありません。チームアプローチに関わる人がチームの構成員になります。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
チームでは、プライバシー保護に配慮した上で、情報の共有化を図ります。
5.× 違います。
チーム全体に関わる方針は、リーダーが決定するのではなく、構成員の合意により決定します。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3189🔗
問題文正答率:50.00%
問題39 次の記述のうち、ディーガン(Deegan, P.)が述べるリカバリーの内容として、正しいものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
病気になる前の状態に戻ることを目指していません。病気があったとしても回復が可能であるという考えです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
リカバリーは、新たな目的を再構築します。
3.× 違います。
目標に向けて直線的に前進するものではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
リカバリーは、課題に立ち向かうことが求められています。
5.× 違います。
回復した結果を重視するのではなく、過程を重視します。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3190🔗
問題文正答率:50.00%
問題40 次の記述のうち、社会リハビリテーションにおけるアセスメントとして、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
実施した宿泊体験の妥当性を検討するのは、評価(エバリュエーション)です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
一人暮らしに必要なサポート体制を編成するのは、介入(インターベンション)です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
利用できる文化施設を増やすのは、介入(インターベンション)です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
買物支援の満足度を確認するのは、モニタリングです。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
活用できる移動手段を把握することは、アセスメントです。
https://ja.mondder.com/fq?id=3191🔗
問題文正答率:50.00%
問題41 次のうち、ナラティブアプローチに関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
物事の見方の多様性を認識して、クライエントの新たな意味づけを重視します。
2.× 違います。
援助機関の機能を明確にして、クライエントの意志の力を引き出すのは、機能的アプローチです。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
自我の構造に注目して、パーソナリティの変容を目指すのは、心理社会的アプローチです。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
行動の学習過程に着目して、クライエントの望ましい行動を形成するのは、行動変容アプローチです。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
問題を因果関係で捉えるのではなく、円環的に捉えて解決を図るのは、システムアプローチです。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3192🔗
問題文正答率:50.00%
問題42 次の記述のうち、リファーラルの説明として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
患者の支援に役立つ疾病や障害の状況を調べるのは、アセスメントです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
患者やその環境又はその両者に対して働き掛けるのは、介入(インターベンション)です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
患者の支援に関する実施状況について見直すのは、モニタリングです。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
患者との対等な関係に基づき課題解決に向けて取り組むのは、プランニングです。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
患者の希望する支援に対してサービス提供機関へつなぐのは、リファーラルです。
https://ja.mondder.com/fq?id=3193🔗
問題文正答率:50.00%
問題43 次の記述のうち、精神保健福祉士がコンサルティに対して行うコンサルテーションとして、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
組織内の運営方針について説明するのは、コンサルテーションに当てはまりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
勤務態度などの職務を管理するのは、コンサルテーションに当てはまりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
クライエントの自宅に同行して、クライエントと面談するのは、コンサルテーションに当てはまりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
クライエントの社会環境を理解するためのエコマップを提示しながらコンサルティに助言をするのは、コンサルテーションです。
5.× 違います。
アドバイスに従ってクライエントを支援するように指導するのは、コンサルテーションに当てはまりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3194🔗
問題文正答率:50.00%
問題44 N市の基幹相談支援センターで働くJ精神保健福祉士は、精神科病院の長期入院者の地域移行を推進するため、N市における「障害者総合支援法」に基づく協議会(以下、「協議会」という。)において定期的に協議し、地域移行における課題及びその改善策を検討していた。協議会のメンバーからは、「近隣のグループホームに空きがなく、体験宿泊の受入れも難しいことから、退院後の生活をイメージできず退院支援がなかなか進まない」「退院し一人暮らしを始めて急な不安や不調を訴えたとき、支援が不十分で再入院になった事例が複数ある」との意見が出された。J精神保健福祉士は、以上の課題への対策を協議会に提案し、参加者に意見を求めた。 次のうち、J精神保健福祉士が協議会に提案したこととして、適切なものを1つ選びなさい。
(注) 「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
解説・コメント
1.〇 正解です。
地域生活支援拠点の整備は適切です。地域移行で複数の課題が出されており、地域生活拠点を整備することが大事です。
2.× 違います。
日常生活自立支援事業の普及は、地域移行の課題に対応するものではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
住宅入居等支援事業の充実について、入居が困難であるという課題は出されていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
福祉ホームの設置は、地域移行の課題解決には不十分です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
成年後見制度利用支援事業の推進について、成年後見制度に関する課題は出されていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3195🔗
問題文正答率:50.00%
問題45 精神保健福祉士が担う職務に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
サービス等利用計画を作成するのは、相談支援専門員です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
個別支援計画を作成するのは、サービス管理責任者です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
在宅における生活介護を行うのは、介護福祉士などの介護の専門職です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
職場適応訓練で指導するのは、職場適応援助者(ジョブコーチ)です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
福祉専門官として、特別調整など支援の必要な受刑者に対応しています。刑事施設(刑務所、少年刑務所、拘置所)に配置された専門職です。
https://ja.mondder.com/fq?id=3196🔗
問題文正答率:50.00%
問題46 次のうち、精神科リハビリテーションにおける地域ネットワーク形成の目的として、適切なものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
地域にある関係機関の指揮系統を明確にすることだけでは不十分です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
新たなニーズに対応するための社会資源を創出することです。
3.× 違います。
各機関による利用者への援助内容を同じにすることではなく、多様な機関が連携することにより、補い合ったり、新しく資源を創っていくことを大事にします。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
再発を防止するために、構成員が自由に利用者の治療内容を共有することではありません。情報共有をする場合は、利用者の了解が必要になります。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
精神障害当事者がサービスを受給するだけでなく、提供者となる道筋をつくることは大事です。
https://ja.mondder.com/fq?id=3197🔗
問題文正答率:50.00%
問題47 次のうち、精神障害者支援におけるアドヒアランスに関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
患者が専門職からの指示を遵守することは、コンプライアンスです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
アドヒアランスは、患者が積極的に治療方針の決定に参加し、主体となって治療を受けることをいいます。
3.× 違います。
専門職が本人のために最善と思われる方針を決定することは、パターナリズムです。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
支援者が権利を侵害されやすい利用者に代わり、権利を表明することは、アドボカシーです。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
利用者が担当者以外の専門的知識を有する第三者に意見を求めることは、セカンドオピニオンです。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3198🔗
問題文正答率:50.00%
問題48 次の記述のうち、ソーシャルインクルージョンの理念に基づいた精神保健福祉士の活動として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
生活困窮者の生活支援では、まずは救護施設への入所を勧めることはありますが、必ずではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
障害福祉サービスの利用相談では、病状の改善が前提ではなく、生活の悩みや困難、サポートを受けるなどが前提になります。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
就労準備支援では、就労先との面接で病名を開示しないようにする場合は、本人の思いや希望を聴き、どのようにしていきたいか確認する必要があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
ひきこもりの相談支援では、必ずしも医療を提供することから始めることはありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
施設開設の準備会の役員に、地域組織の代表の参加を依頼するのは適切です。社会(地域)から排除せず、包み込むように地域住民の一人として参加を依頼することは大事です。
https://ja.mondder.com/fq?id=3199🔗
問題文正答率:50.00%
次の事例を読んで、問題49から問題51までについて答えなさい。
〔事例〕
Kさん(26歳、女性)は大学卒業後Y社に就職した。配属された部署は残業が多く忙しい職場であった。直属のL上司はKさんを熱心に指導した。生真面目なKさんは、L上司の期待に応えようと、自宅に仕事を持ち帰って仕上げるように心がけた。そのため、仕事が頭から離れず、寝てもすぐに目が覚め、食事も砂を噛んでいるようになっていった。体調の悪さを自覚したKさんは、社内報に掲載されていたY社が契約している従業員支援プログラム(EAP)機関のことを思い出し、相談に行った。そこで、Kさんは担当のM精神保健福祉士に、「他の社員に迷惑が掛かるから休めない」「眠れなくてつらい」「このまま消えたい」と涙ながらに訴えた。M精神保健福祉士は、「よくここまで耐えてこられましたね」とねぎらった上で、次のように提案した。(問題49)
数日後、KさんはZ精神科病院を受診し、うつ病と診断され入院することとなった。1か月を経過した頃、Kさんは面会に来たM精神保健福祉士へ、「主治医が退院を許可してくれない。休んでしまった分、早く穴埋めをしたいのに」と訴えた。面会の1週間後、M精神保健福祉士は、主治医とKさんとL上司とで退院について協議した。そこで、M精神保健福祉士は次のことを提案した。(問題50)
後日、入院中であったKさんは、精神科デイケアを体験利用した。そこでは自分と同じような状況にある利用者と交流して、焦っているのは自分だけではないと感じた。退院後、精神科デイケアを利用し始めた。3か月後、M精神保健福祉士は、デイケアスタッフ、主治医、L上司、Kさんと仕事に関して話し合った。従業員に業務負荷を強く感じさせる労働環境の改善も必要だと、L上司も考えるようになった。Kさんは負荷の少ない配慮された環境で仕事を再開した。それから数か月たった頃、M精神保健福祉士は労働環境の改善が必要と考え、L上司に「働き方を考える研修会」の実施を提案した。そこで、Kさんは体験談を語った。(問題51)
研修会の後、KさんはM精神保健福祉士に、「初めは、今までのように働けない自分を弱い人間だと感じていた。でも、同じ病の人と出会い、体が壊れるまで働くのは個人にとっても会社にとっても良くないと、今は思う」と語った。
問題49 次のうち、この時点でM精神保健福祉士が提案した内容として、適切なものを1つ選びなさい。
問題50 次のうち、この時点でM精神保健福祉士が提案した内容として、適切なものを1つ選びなさい。
問題51 次のうち、この場面において、M精神保健福祉士が果たした役割として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
問題49
1.× 違います。
入院を判断するのは、医師です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
転職を勧めるのは、Kさんの心理的負担を高める可能性があります。余計に状態が悪くなる可能性が考えられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
気分転換として旅行を勧めることは、それが返ってしなければらないと感じ、プレッシャーになる可能性もあります。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
受診を勧めることは、Lさん自身も調子の悪さを訴えているため適切です。
5.× 違います。
パワーハラスメントで訴えるようなことを、Lさんは話されていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題50
1.× 違います。
職場適応訓練制度は、ハローワーク(公共職業安定所)が窓口です。Kさんは復職を希望しているため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
就労定着支援事業は、就労移行支援を利用した障害者を対象に、支援を行うものです。Kさんはその利用がないため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
Kさんは復職したいと希望を持っているため、リワークプログラムを提案するのは適切です。
4.× 違います。
Kさんは現在、入院中であるため、職場で行うストレスチェックは適切ではありません。
5.× 違います。
職業評価は、地域障害者職業センターで行うものです。Kさんは復職したいと希望しているため、選択肢は適切ではありません。
問題51
1.× 違います。
スーパーバイザーは、スーパービジョンを行う者のことです。同職種への支援の振り返りをスーパーバイジーと一緒に行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
アドボケーターは、クライエントの利益のために、代弁を行う役割です。研修会を行うことは、Lさんやその他の労働者にとっても労働環境改善の利益につながるものです。
3.× 違います。
エバリュエーターは、介入の評価を行う役割です。事例から、M精神保健福祉士はそのような立場ではないため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
メディエーターは、クライエントと取り巻く環境で起こる問題について、中立的な立場から調整を行う役割です。事例から、M精神保健福祉士はそのような立場ではないため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
ファシリテーターは、会議などにおける進行役です。事例から、M精神保健福祉士はそのような立場ではないため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3200🔗
問題文正答率:50.00%
次の事例を読んで、問題52から問題54までについて答えなさい。
〔事例〕
P市のAスクールソーシャルワーカー(精神保健福祉士)は、U小学校の教頭から5年生のBさん(11歳、女性)と面談してほしいと依頼を受けた。教頭の話によると、Bさんは1年前に両親が離婚し、3か月前に母親と共にP市に転入して二人で暮らしている。生活費等は父親が送金しているようである。U小学校に通い始めたものの遅刻や欠席が目立ち忘れ物も多く、登校しても表情は乏しくほとんど一人で過ごしている。心配した担任が母親に連絡を取ったところ、話のつじつまが合わず、周囲に悪い人たちがいて危ないと訴えていたという。Aスクールソーシャルワーカーが面接した際、Bさんはうつむいて黙り続けていたが、徐々に、「優しかったお母さんが変わってしまった。暗い顔してすごくつらそう。突然怖い顔して外に出るなと言ったり、夜中に壁に向かって何かをずっと言ったりしてすごく怖い」と話し、「私が何かいけないことしたのかな」と泣きじゃくった。(問題52)
AスクールソーシャルワーカーはBさんの意向を確認した上で、P市を管轄する保健所のC精神保健福祉相談員(精神保健福祉士)に相談し、Bさんと母親への支援の協力を依頼した。C精神保健福祉相談員は、Bさんの母親に精神疾患が疑われることから、医療・教育・行政機関が連携した支援チームをつくり、訪問による支援を開始した。母親は支援チームのスタッフが訪ねても、初めのうちは玄関を開けてくれなかったが、訪問を繰り返すうちに顔を出すようになった。母親の話は脈絡のないことも多かったが、3年前に元夫に連れられて精神科を受診するようになったが、数か月前から通院をやめていたことが分かった。その後、母親は治療を再開し、訪問看護が行われた。この間、並行してBさんへの支援も行われ、Bさんは毎日登校できるようになった。(問題53)
中学校に進学すると、BさんはC精神保健福祉相談員の紹介で精神障害のある親と暮らす子どもが集う会に参加し始めた。そして、「集う会では学校の友達に言えないことも話せる」とBさんが笑顔で話す様子もみられるようになった。(問題54)
問題52 次の記述のうち、この時にAスクールソーシャルワーカーが行ったこととして、適切なものを2つ選びなさい。
問題53 次のうち、支援チームが活用したBさんに対する支援として、適切なものを1つ選びなさい。
問題54 次のうち、この時の話からBさんがこの会に参加することで得られていることとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
問題52
1.× 違います。
この状況で、児童相談所に一時保護の受入れを依頼するのは時期尚早です。もう少し情報収集が必要です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
Bさんの食事や睡眠などの状況を把握するのは、アセスメントをする上で必要な情報です。
3.× 違います。
Bさんの母親と面談していない状況で、特別児童扶養手当の申請に向けて調整するのは時期尚早です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
Bさんの両親が離婚した理由について確認するのは、Bさん自身が自責の念を持っている可能性も考えられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
連携するスクールカウンセラーによるBさんの心理アセスメントを検討することは適切です。
問題53
1.× 違います。
児童発達支援センターは、障害のある場合に利用する施設です。Bさんに障害があるとは事例から読み取れないため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
TEACCHプログラムは、自閉症やそれに準ずるコミュニケーションに課題を持つ子どもへの支援プログラムです。Bさんに障害があるとは事例から読み取れないため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
保健所における精神障害を理解するための心理教育の実施は、母子ともに知識を持つことは生活を送る上で大事なことです。
4.× 違います。
医療機関における内観療法による治療的アプローチが必要な状態であると、Bさんには見られないため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
放課後等デイサービスにおける交流の機会の提供は、Bさんに障害があるとは事例から読み取れないため、選択肢は適切ではありません。
問題54
1.× 違います。
事例から、自分も誰かの役に立っているという言葉や状況が見当たりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
事例から、母親とうまく付き合っていくコツを学べた達成感が得られたという言葉や状況が見当たりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
事例から、これからなりたい自分をイメージできる充足感を感じている言葉や状況が見当たりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
事例から、Bさんは「学校の友達に言えないことも話せる」と言い、同じ経験をしている人がいるという安心感が感じられます。
5.× 違います。
事例から、他の人たちと一緒に何かできるという期待感を感じている言葉や状況が見当たりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
次の事例を読んで、問題55から問題57までについて答えなさい。
〔事例〕
Q市の地域若者サポートステーション(以下、「Qステーション」という。)で働くD相談員(精神保健福祉士)のところへ、抑うつ傾向にあるEさん(32歳、女性)の母親が、娘の将来を案じ相談に訪れた。話を聴くと、Eさんは1年間の浪人生活の後に大学へ進学した。卒業後は、希望する職業はなく有期雇用の採用であった。デザイン会社、IT企業、不動産会社などを転々として働いたが、この半年間はあまり外出もせず、自宅で過ごす日々が続いている。 D相談員は、母親を通じEさんから了解を得て自宅を訪問した。数回の訪問の中で、Eさんから、「卒業後はリーマン・ショックによる就職難」「そして、結局有期雇用」「資格を取っても意味がなかった」といった傷ついた自尊心などが語られた。同世代のD相談員は、Eさんの話に共感し、「厳しい環境の中でも働けてきたこと」「働きながら資格を取り、様々な業種でキャリアを積んできたこと」「社会とつながろうとする気持ちがあったこと」などといったメッセージを返した。(問題55)
その後、EさんはQステーションを訪れるようになり、再び就職してみたいと考え始め、「無理しない程度で、若い人たちと会えるような職場があれば」とD相談員に話した。D相談員は自分の出身大学に隣接した、学生に人気があるカフェで求人が出ていたことを思い出し、Eさんの自宅から近いことや土日が休みであることなど、Eさんの希望とも合うことから、求人面接にチャレンジしてみるよう話した。(問題56)
その後、Eさんは無事に採用され、時には気分が落ち込むこともあったものの、D相談員との面談などにより支えられ、1年以上働き続けている。D相談員は、「働くことの息苦しさや困難さがあってもどうにかやってきたのですから、ここまでのことを誰かに伝えてみませんか」とEさんに提案してみた。「自分の体験が役に立つのなら、挑戦してみようかな」とEさんは話した。そこでD相談員は、このカフェを時々利用している自分のゼミの指導教員を訪ね、Eさんと大学生との交流ができないか相談した。(問題57)
問題55 次のうち、この時にD相談員が用いた面接技法として、正しいものを1つ選びなさい。
問題56 次の記述のうち、Eさんに求人面接を受けるように促したD相談員の意図として、適切なものを1つ選びなさい。
問題57 次のうち、D相談員がEさんに対する一連の支援の中で意識して取り組んだものとして、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
問題55
1.× 違います。
コーピングは、ストレスに対処することです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
モデリングは、手本となる行動を観察し、そこから新しい行動方法を得る方法です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
シェイピングは、目標とする行動に対して、その目標に対して小さな行動でも達成して目標に近づけることができるように、段階的に行っていく方法です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
シェアリングは、分かち合いのことです。事例では、共感はしているように読めますが、分かち合っているようには見えません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
リフレーミングは、否定的な見方を肯定的な見方に変えてみることです。D相談員は、Eさんの母親に対して共感しながらリフレーミングをしています。
問題56
1.× 違います。
Eさんは、これまでの経験から労働の意味を理解していると見られます。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
Eさん自身、働きたいという意欲はすでに持っています。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
Eさんが語る内容から求人面接を受けるように促したため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
Eさんの語りで、自尊心が傷ついた経験があることから、少しでも自分の可能性を発見することで、自信や自尊心を向上させようとしているところが見られます。
5.× 違います。
Eさんとカフェの事業所とまだ関係がありません。その前に、求人面接を受けることが必要です。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題57
1.× 違います。
機能的アプローチは、本人が持つ問題やニーズを明確にして、援助者が所属する機関の機能を活かして援助を行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
エンパワメントアプローチは、力が奪われた状態(パワーレス)になっている状態から、本来の力を発揮できるように支援を行うことです。D相談員の語りから、エンパワメントアプローチを行っているように見えます。
3.× 違います。
エコロジカルアプローチは、人と環境の相互作用に焦点を当てて、調整を行う支援です。Eさんが関わる企業への調整は行っていないため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
問題解決アプローチは、本人の問題を解決する力を活用して支援を行います。D相談員は、Eさんの問題解決する力を活用した支援は行っていないため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
ユニタリーアプローチは、社会的学習や社会変革を基盤として問題解決を行う支援です。D相談員は、Eさんの語りから支援を行っているため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
次の事例を読んで、問題58から問題60までについて答えなさい。
〔事例〕
精神障害者雇用トータルサポーターのFさん(精神保健福祉士)は、ある日、従業員1,000名超の食品製造会社であるV社の人事課長の訪問を受けた。話を聞くと、障害者法定雇用率の達成には7名足りず、新たに法定雇用率の算定が見直されたこともあり、現在雇用していない精神障害者も雇用することで達成したいとのことであった。そして、障害者や高齢者や外国人など様々な従業員が活躍することで多様性のある企業として発展していきたいと話した。そこでV社としては、まず精神障害者の雇用に重点的に取り組みたいと考え、何から始めればよいか教えてほしいとのことであった。(問題58)
半年後、V社が精神障害者雇用を進める中で人事課長からFさんに相談があった。話を聞くと、新たに雇用した精神障害者のGさん(40歳、女性)が、仕事で小さなミスが続いた後に出社できなくなり、退職を申し出たとのことであった。対応を依頼されたFさんはV社を訪問し、相談室でGさんと会った。Gさんは緊張した表情を見せながら、自分は会社の役に立っていないこと、仕事に自信がなくなったこと、会社に迷惑を掛けるから辞めたいことを小声で話した。Fさんは面接の中で、Gさんは無遅刻・無欠勤であったこと、部署では昼食弁当の注文係を自らやっていたことを引き出した。また、Fさんの問いかけに対してGさんは、来月には父親が定年退職なので、自分が無職になった後の生活が不安であることなどを語った。(問題59)
そこで、Fさんの提案で、訪問型職場適応援助者を活用することとし、H職場適応援助者(精神保健福祉士)がGさんの支援に入った。(問題60)
1か月後にFさんがV社を訪れると、Gさんは笑顔で仕事をしており、人事課長も喜んでいた。Fさんの援助もあり、人事課長は、「障害者の雇用継続に取り組むことで、従業員全体の退職者数も減り、社の雰囲気が変わり、働きやすい職場になった」と笑顔で話してくれた。
問題58 次の記述のうち、この時にFさんが提案したこととして、適切なものを2つ選びなさい。
問題59 次のうち、Fさんが活用した面接法として、適切なものを1つ選びなさい。
問題60 次の記述のうち、この時のH職場適応援助者が行った支援として、適切なものを2つ選びなさい。
解説・コメント
問題58
1.× 違います。
求職先の選定は、求職登録者本人が行うものです。精神障害者雇用トータルサポーターは、本人の意向を参考にしながら、情報提供や企業とマッチングする役割です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
V社の障害者雇用の意義を「社会的包摂の実現」とし、社内で共有することは、啓発活動につながるために適切です。
3.〇 正解です。
FさんがV社を訪問し、作業内容や職場環境を把握することは、求職登録者とマッチングさせるためにも必要な情報収集です。
4.× 違います。
V社の近くに就労継続支援B型事業所を設立することは、V社は自社で精神障害者の雇用に重点的に取り組みたいことから、精神障害者雇用トータルサポーターに求められている役割ではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
精神障害者雇用トータルサポーターは、医療機関に配置されていないため、診療報酬明細書(レセプト)を調べることはできません。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題59
1.× 違います。
指示的面接は、決まった質問項目にそって進めていく面接です。はいやいいえで答えたり、選択肢を選ぶような問いかけのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
深層面接は、意識しているところではなく、無意識の部分を扱う面接です。事例では、無意識の部分を扱った面接ではないため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
生活場面面接は、本人の生活している場所で面接を行うことです。面接は相談室で行っているため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
事例で、Gさんが無遅刻・無欠勤であったことや職場で自ら率先して昼食弁当の注文係をしていたなど、仕事への動機づけを支援しようとしています。
5.× 違います。
構造化面接は、決まった質問項目にそって進めていく面接で、指示的面接と同様です。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題60
1.〇 正解です。
Gさんがミスをした作業の課題分析を行い、手順書を作成することは、Gさんが安心して働ける環境づくりになります。
2.× 違います。
昼食弁当の注文係はGさんが自主的に行っているため、本人に確認する必要があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
Gさんの優れている点を伝えてもらうよう上司に依頼することは、Gさんの仕事の自信や意欲の向上にもつながります。
4.× 違います。
事例から、障害年金の申請をしたいという思いがGさんから読み取れません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
作業能力の低い人も働けるように、障害者専用の職務を作成するのではなく、誰もが働けるように職場環境づくりが大事です。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題61 精神医療審査会に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
退院請求は、口頭でも認められています。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
1合議体の委員数は、自治体が決定するのではなく、精神保健福祉法第14条に、「委員5人をもって構成する合議体と示されています」。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
医療保護入院者の入院届の審査を行います。
4.× 違います。
処遇改善請求の審査は、対象です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
精神科病院の所在する市町村に設置されるのではなく、都道府県および指定都市に設置されます。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題62 次のうち、精神科病院の管理者が選任し、医療保護入院者の退院に向けた相談支援を担う者として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
精神保健福祉相談員は、精神保健福祉センターや保健所、市町村などの行政組織において配置される者です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
相談支援専門員は、特定相談支援事業所や一般相談支援事業所に必置とされています。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
地域援助事業者は、一般相談支援事業者や特定相談支援事業者、介護保険事業者のことを指します。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
退院後生活環境相談員は、医療保護入院者の退院に向けた相談支援を行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
生活支援員は、障害者総合支援法におけるサービスの事業所に配置されます。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題63 次のうち、「障害者総合支援法」における障害支援区分の認定を前提とするものとして、正しいものを1つ選びなさい。
(注) 「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
解説・コメント
1.〇 正解です。
行動援護の利用は、障害支援程度区分の認定を前提としています。
2.× 違います。
障害基礎年金の受給は、障害支援程度区分の認定を前提としていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
通所介護の利用は、障害支援程度区分の認定を前提としていません。介護保険制度のサービスの一つです。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
地域活動支援センターは、障害支援程度区分の認定を前提としていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
自立支援医療(精神通院医療)の受給は、障害支援程度区分の認定を前提としていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3206🔗
問題文正答率:50.00%
問題64 精神保健参与員に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
精神保健参与員は、厚生労働大臣が作成した名簿から地方裁判所が事件ごとに選任します。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
鑑定入院における鑑定書の内容に関する妥当性を審査するのは、精神保健審判員です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
通院処遇時の指定通院医療機関との連絡・調整を行うのは、社会復帰調整官です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
精神保健参与員は、厚生労働大臣が作成した名簿に基づき選ばれます。
5.× 違います。
入院処遇時におけるCPA(ケアプログラムアプローチ)会議に出席し、意見を述べることはありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3207🔗
問題文正答率:50.00%
問題65 次のうち、「障害者総合支援法」に基づく自立支援給付に位置づけられる居住型の支援として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
福祉ホームは、障害者総合支援法の市町村地域生活支援事業および都道府県地域生活支援事業の任意事業です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
共同生活援助(グループホーム)は、障害者総合支援法の自立支援給付に位置づけられます。
3.× 違います。
更生施設は、生活保護法に規定されている施設です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
救護施設は、生活保護法に規定されている施設です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
自立更生促進センターは、法務省が設置した機関です。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3208🔗
問題文正答率:50.00%
問題66 Jさん(36歳、男性)は、19歳の時に統合失調症を発症して精神科病院への入院経験がある。頻回な窃盗による逮捕歴があり、最終的には実刑判決を受けて服役した。服役中は適切な精神科治療を受けていたこともあって病状も落ち着いた。刑期が終わる時期が近づいてきたが、身元引受人のいないJさんは出所後の生活基盤もなく、再出発は極めて困難なことが予測された。そこでJさんが服役している刑事施設は、保護観察所に特別調整を依頼した。その結果、Jさんは、法務大臣から事業の認可を受けて宿泊場所や食事の提供など、自立の準備に専念できる生活基盤を提供しているW施設へ、保護観察所の長の委託により入所が決まり、刑期満了日にそのまま入所となり再出発への道を歩み始めた。次のうち、Jさんが入所したW施設として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
地域生活定着支援センターは、入所設備はなく相談支援業務を行う機関です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
宿所提供施設は、生活保護法の要保護者を対象としています。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
自立準備ホームは、法務大臣から事業の認可を受けた施設ではないため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
自立訓練(生活訓練)事業所は、障害者総合支援法の施設であり、入所を専門とした施設ではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
更生保護施設は、帰住先のない保護観察中の者を一定期間保護して、再犯を防止することを目的にしています。
https://ja.mondder.com/fq?id=3209🔗
問題文正答率:50.00%
問題67 「医療観察法」における鑑定入院に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
(注)1 「医療観察法」とは、「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」のことである。2 「精神保健福祉法」とは、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」のことである。
解説・コメント
1.〇 正解です。
医学的観点から「医療観察法」に基づく入院による医療の必要性について意見をまとめます。
2.〇 正解です。
検査・診断のみならず、精神科治療も行われます。
3.× 違います。
医療観察法で規定された指定病院において実施されます。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
入院期間は、原則2カ月が限度とされています。ただし、裁判所が必要と認めた場合は、1カ月を超えない範囲で延長ができます。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
鑑定は、裁判所に任命された鑑定医が実施します。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3210🔗
問題文正答率:50.00%
問題68 次のうち、厚生年金保険加入者で、障害厚生年金3級の障害よりやや程度の軽い障害が残ったときに支給されるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
療養給付は、業務または通勤により、療養を必要とする時に労災保険により給付されます。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
特別障害給付金は、国民年金に任意加入していなかったために、障害基礎年金等を受給していない障害のある者に給付されます。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
障害手当金は、厚生年金保険加入者で、障害厚生年金3級の障害よりやや程度の軽い障害が残ったときに支給されます。
4.× 違います。
特別障害者手当は、精神または身体に著しく重度の障害を有するため、日常生活において常時特別の介護を必要とする状態にある在宅の20歳以上の者に支給されます。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
障害補償給付は、業務または通勤により身体に一定の障害が残った場合、労災保険により給付されます。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3211🔗
問題文正答率:50.00%
問題69 次のうち、質的調査の方法として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
多変量解析法は、量的調査の方法です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
コホート調査は、量的調査の方法です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
エスノグラフィーは、質的調査の方法です。
4.× 違います。
実験計画法は、量的調査の方法です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
折半法は、量的調査の方法です。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
次の事例を読んで、問題70から問題72までについて答えなさい。
〔事例〕
Kさん(45歳、男性)はグループホームに居住している。Kさんは双極性障害を抱えているが、近頃、服薬が滞りがちになり不穏になっていた。先日、「確実に成功する事業を思い付いた。融資を頼むために銀行に行ってくる」と大声で騒ぐ状況となった。異変に気が付いたグループホームのスタッフになだめられながら、かかりつけの精神科病院で精神保健指定医による診察を受けた。その結果、自傷他害のおそれはないものの医療と保護の観点から急速に入院が必要な状態と判断されたが、Kさんは入院には同意しなかった。唯一の身寄りである遠方に住む妹とはすぐには連絡が取れず、最終的に72時間に限った入院となった。(問題70)
二日後、駆けつけた妹によって同意が得られ、入院形態が切り替わった。しかし、Kさんの不穏な状態は続いており、躁状態も治まらず、一般の病室では治療の継続が困難と判断され、やむを得ず、本人の意思では退出することができない個室において、12時間以上の治療処置がなされることとなった。(問題71)
Kさんには、その都度入院に関する説明が行われていたが、状況は十分には把握できていないようで、担当となったL精神保健福祉士に対して、「何で入院しなければならないんだ」と立腹していた。 入院から3週間後、薬物療法によってKさんの病状は落ち着き、通常の閉鎖病棟の一室に移った。Kさんの病状が安定してきたこともあり、入院について改めて説明する機会を設けることとなった。L精神保健福祉士は医師と共にKさんのところに行き、今回の経緯と、入院中の諸権利に関する文書について時間をかけて丁寧に説明した。(問題72)
Kさんは完全には納得していないようだったが、「ともかく、こうやって入院中にできることと、できないことを話しに来てくれたのは一応よかったです」と語ってくれた。
問題70 次のうち、この入院形態に関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。
問題71 次のうち、この処置の要否の判定を行うものとして、正しいものを1つ選びなさい。
問題72 次のうち、この書面に含まれている内容として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
問題70
1.× 違います。
都道府県知事の権限によって行われるのは、措置入院および緊急措置入院です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
定期病状報告は、措置入院や医療保護入院で行います。事例は、応急入院であるため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
市町村長の同意による入院が可能な場合は、医療保護入院です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
応急入院は、緊急その他やむを得ない場合には、入院の必要性を判定する診察は、特定医師でも可能です。
5.× 違います。
地方裁判所の裁判官の命令によって行われるのは、医療観察法によるものです。事例より、重大な他害のおそれはないため、選択肢は適切ではありません。
問題71
1.× 違います。
治療を個室で行う要否は、都道府県知事は行いません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
治療を個室で行う要否は、精神保健指定医が行います。
3.× 違います。
治療を個室で行う要否は、行動制限最小化委員会は行いません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
治療を個室で行う要否は、地方精神保健福祉審議会は行いません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
治療を個室で行う要否は、医師が行います。事例では12時間以上の治療処置を行ったとあるため、12時間が限度の特定医師では判断ができません。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題72
1.× 違います。
信書の発受について制限を受けることはありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
都道府県その他の人権を擁護する行政機関職員との面会が病状に応じて制限を受けることはありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
原則として開放処遇ですが、治療の状況によって行動が制限される可能性があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
退院の申出があっても72時間以内に限り入院継続もあり得るのは、任意入院の場合です。Kさんは、医療保護入院の状況であるため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
書面には退院請求についての連絡先が含まれています。
https://ja.mondder.com/fq?id=3213🔗
問題文正答率:50.00%
問題73 M精神保健福祉士は、X精神科病院相談室の責任者である。X精神科病院には職員の資質向上を目的とした研修企画委員会が設置されており、M精神保健福祉士も参加している。ある日の委員会で、X精神科病院受診者の特徴について理解を深める研修を企画するため、委員が分担して統計資料を調べ、次回の委員会で報告することになった。M精神保健福祉士は、3年に1回厚生労働省が調査を実施して集計結果を公表している資料と当該病院の外来受診者について比較する担当になった。次のうち、M精神保健福祉士が比較することになった厚生労働省の資料として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
「患者調査の概況」は、3年に1回、厚生労働省により実施されています。全国の疾患別患者の分布と当該病院の外来受診者について比較することができます。
2.× 違います。
「医療施設(動態)調査・病院報告の概況」は、全国の病院や診療所の分布や医療施設の診療機能を把握しようとするものです。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
「過労死等の労災補償状況」は、年1回まとめられています。事例は、労災や過労死などに関する比較ではないため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
「生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)」は、5年ごとに行われます。外来受診者は障害のある者だけではないため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
「都道府県・市区町村における障害者虐待事例への対応状況等(調査結果)」は、毎年行われています。事例では虐待に関する調査ではないため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題74 次のうち、「障害者総合支援法」に規定される自立生活援助のサービス内容として、正しいものを1つ選びなさい。
(注) 「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
解説・コメント
1.× 違います。
自立生活援助は、通帳・証書の預かりサービスを行っていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
入浴、排せつ、食事の直接介助は、居宅介護で行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
自立生活援助は、公共料金や家賃の支払い状況の確認をします。
4.× 違います。
家事能力を向上させるための宿泊訓練は、自立訓練、宿泊型自立訓練に当てはまります。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
救護施設退所者のためのアパート探しの同行は、地域移行支援です。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題75 「障害者総合支援法」に規定される就労継続支援A型の役割に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
求職者に職業を紹介することは規定されていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
職場適応援助者の養成は、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構や厚生労働大臣が定める研修を行う機関で行われます。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
雇用契約に基づき就労の機会を提供します。
4.× 違います。
法定雇用率未達成事業所への指導を行うのは、ハローワーク(公共職業安定所)や厚生労働省です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
一般就労の継続のための支援を行うのは、就労定着支援です。利用期間は3年間です。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題76 ピアサポーターに関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
専門職の代替的機能を担うことを求めていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
対等な立場で仲間を支えることを大事にします。
3.× 違います。
厚生労働大臣が定める研修はありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
意思疎通支援事業によって派遣されるのは、手話通訳者や手話奉仕員、要約筆記者などです。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
具体的に模範になる人物、ロールモデルとして期待されています。
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問題文正答率:50.00%
問題77 次のうち、市町村の精神保健福祉業務として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
自立支援医療(精神通院医療)の申請受理は、居住地の市町村の担当窓口でしています。
2.× 違います。
精神障害者保健福祉手帳の等級判定は、都道府県の精神保健福祉センターが行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
発達障害者支援センターの運営は、都道府県や指定都市や、それらが指定した社会福祉法人や特定非営利活動法人などです。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
地方精神保健福祉審議会の設置は、都道府県や指定都市です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
精神科救急医療体制の整備は、都道府県や指定都市が行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
次の事例を読んで、問題78から問題80までについて答えなさい。
〔事例〕
Aさん(35歳、女性)は5年前に離婚して実家に戻り、製造会社の事務員として就職した。Aさんは同僚や上司との関係も良く、定時に帰ることができる働きやすい職場に勤務することができていた。しかし、半年前に母親が病気で急逝したことにより、うつ病を発症した。精神科の主治医からは、休職して治療に専念することを勧められた。Aさんは上司とも相談して、当面のあいだ休職することにした。休職して半年がたつと給与が払われなくなった。貯金はあったが今後の生活に不安を覚えた。そこでAさんは、通院先のB精神保健福祉士に相談したところ、健康保険法に基づく、病気で休業中に生活を保障する制度を利用できることを知り、申請することにした。(問題78)
その数か月後、うつ病の症状は軽減したが、職場での居場所がなくなる不安を覚え、復職について精神科の主治医とB精神保健福祉士に相談した。主治医は、病状から診てAさんが復職を焦っていることに懸念があることを伝えた。また、B精神保健福祉士は、Aさんの仕事に集中し過ぎることに不安があることを伝えた。その上で、B精神保健福祉士は、Aさんに障害者の雇用の促進等に関する法律に基づき設置されているYセンターの「職場復帰支援」の利用を勧めた。(問題79)
その後Aさんは、Yセンターの職場復帰支援を受けることになった。支援を担当したCさんは、Aさんや家族や上司などから、各々が抱く心配や、職場環境、ソーシャルサポートの状況などを確認した。そしてCさんは、Aさんの職場復帰に向けた支援計画を作成した。(問題80)Aさんは、その支援計画に基づき、同じ悩みを持つ仲間とのミーティングへの参加や職場での短時間勤務などを重ね、徐々に職場復帰のための準備を整えていった。
問題78 次のうち、Aさんが申請した制度として、正しいものを1つ選びなさい。
問題79 次のうち、Yセンターとして、正しいものを1つ選びなさい。
問題80 次のうち、Cさんの職名として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
問題78
1.〇 正解です。
傷病手当金は、勤務外の事故等の病気やけがの療養のための休業で、療養のために仕事ができない時に要件を満たすと手当が支給されます。
2.× 違います。
障害厚生年金は、年金制度に加入している状況で、病気やけがによって一定の障害がある状態になった場合に給付が受けられます。障害認定日(初診日から1年6か月経過)または65歳までに、1~3級の障害の状態になった場合に支給されます。事例から、障害認定日がいつなのかわかりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
高額療養費は、1カ月の医療費の上限額を超えた場合に、その超えた分が支給されます。事例からは、医療費が高額になっている様子が見られません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
生活扶助は、生活保護制度の一つの扶助です。事例から、生活保護の申請をしている様子が見られません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
療養補償給付は、労働者が勤務中の災害によって療養が必要となった場合に支給されるものです。事例では、勤務外の出来事でうつ病を発症している状況があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題79
1.× 違います。
産業保健総合支援センターは、事業者や産業保健スタッフ等を対象に、産業保健関係者からの専門的相談対応、産業保健スタッフへの研修、メンタルヘルス対策の普及促進のための個別訪問支援、管理監督者向けメンタルヘルス教育、産業保健に関する情報提供等を実施する機関です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
地域障害者職業センターは、障害のある者に対して、ハローワーク(公共職業安定所)と協力して、就職に向けての相談、職業能力等の評価、就職前の支援から、就職後の職場適応のための援助まで、個々の障害者の状況に応じた継続的なサービスを提供します。
3.× 違います。
精神保健福祉センターは、精神保健及び精神障害者の福祉に関し、知識の普及を図り、調査研究を行い、並びに相談及び指導を行う機関です。設置される法律が違います。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
市町村保健センターは、健康相談や保健指導、健康診査など、地域保健に関する事業を地域住民に行うための機関です。設置される法律が違います。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
地域活動支援センターは、障害のある者等を通わせて、創作的活動又は生産活動の機会の提供、社会との交流の促進等の支援を提供する機関です。職業復帰支援のためのプログラムを事業では行っていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題80
1.× 違います。
サービス管理責任者は、障害者総合支援法のサービス事業所に配置が義務づけられています。Yセンターは、障害者雇用促進法に基づく機関です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
精神障害者雇用トータルサポーターは、精神保健福祉士などの資格を持つハローワークの専門職です。 精神障害がある人の就労支援や心の相談、精神障害のある従業員の雇用管理に関する相談を行います。事例では、配置されている機関が違います。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
障害者専門支援員は、ハローワーク(公共職業安定所)に配置されています。職業指導官に協力して、求職者の障害の状態や適性を把握したり、職業紹介を行うために必要な援助を行います。事例では、配置されている機関が違います。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
障害者職業カウンセラーは、障害者雇用促進法に基づいて障害者職業センターに配置され、職業能力の評価、職業選択の相談、就業に向けた訓練・講習などを行います。
5.× 違います。
職場適応援助者(ジョブコーチ)は、障害ある者に対して職場の従業員の方との関わり方や、作業の進め方などの助言をします。事業主に対しては、本人が力を発揮しやすい作業提案や、障害特性を踏まえて仕事の教え方などの助言をします。事例では、CさんがAさんの職場を訪ね、Aさんや企業へ支援を行っている様子が見られません。そのため、選択肢は適切ではありません。
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