精神保健福祉士国家試験 第23回午後(解説なし)
オプション
問題文正答率:50.00%
問題1 次のうち、摂食、体温、情動の調節に関わっている中枢神経の部位として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
橋は、脳幹部にあります。脳幹部には、呼吸中枢や心臓中枢があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
中脳は、脳幹部にあります。脳幹部には、呼吸中枢や心臓中枢があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
小脳は、筋肉運動や筋緊張を調整しています。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
視床は、間脳にあります。嗅覚を除いた全身の感覚を大脳皮質につなげる役割をしています。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
視床下部は、間脳にあります。体温や摂食、情動などの自律神経系の中枢があります。
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問題文正答率:50.00%
問題2 Aさん(68歳、男性)は脳梗塞の既往がある。日常生活は支障なく、自立していた。慢性腎不全の治療で入院中、3日前から38℃の発熱があり昨夜に解熱鎮痛薬を服用したところ、出勤すると言って深夜に着替えて出掛けようとした。今朝は傾眠状態である。次のうち、この患者に疑われる疾患又は病態として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
急性ストレス反応は、自然災害や事故などによって身体や精神に強いストレスがかかり生じ、数日以内におさまる一過性の障害です。事例では、強い身体や精神のストレスはかかっていないため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
身体症状症(身体表現性障害)は、心理的な要因が身体的な症状として現れる症状、障害を言います。事例では、心理的な要因は見られず、日常生活は支障なく、自立していたことから、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
統合失調症は、知覚障害や思考障害などがあり、急性期には陽性症状、慢性期には陰性症状がみられます。また、病型は、妄想型、解体型(破瓜型)、緊張型、単純型の病型があります。事例では、そのような症状や状態が見られないため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
せん妄は、意識の混濁や不安、興奮、幻覚などが見られる意識障害を言います。事例では、そのような傾向が見られます。
5.× 違います。
アルツハイマー型認知症は、脳神経細胞の障害によって脳が委縮していく進行性の疾患です。事例では、そのような症状や状態が見られないため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題3 次のうち、境界性パーソナリティ障害の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
反社会性パーソナリティ障害(B群)の特徴です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
自己愛性パーソナリティ障害(B群)の特徴です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
統合失調質(シゾイド)パーソナリティ障害(A群)の特徴です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
猜疑性パーソナリティ障害(A群)の特徴です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
境界性パーソナリティ障害(B群)の特徴です。見捨てられ不安があり、情緒の不安定さや著しい衝動性を示すことがあります。
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問題文正答率:50.00%
問題4 次のうち、うつ病でみられることがある症状として、適切なものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
過眠が見られる場合があります。睡眠に関しては、早朝覚醒が多いです。
2.× 違います。
せん妄は見られません。意識ははっきりしているため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
誇大妄想よりは、自分を低く評価したり、劣っていると思ってしまう微小妄想の傾向があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
食欲亢進があります。食欲の低下が見られますが、逆に増加も見られる場合があります。
5.× 違います。
知能の低下は見られません。うつ病では、思考や感情、行動、身体症状などに変化が見られます。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題5 次の記述のうち、注意欠如・多動症(ADHD)の不注意の症状として、正しいものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
しゃべりすぎるのは、多動性の症状です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
日々の活動で忘れっぽいのは、不注意の症状です。
3.× 違います。
自分の順番を待つことが困難であるのは、衝動性の症状です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
課題や活動を順序立てることが困難であるのは、不注意の症状です。
5.× 違います。
不適切な状況で走り回ったり高い所へ登ったりするのは、多動性の症状です。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題6 次の記述のうち、認知症患者に用いられるドネペジル塩酸塩について、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
認知症の進行を遅らせることを目的にできますが、回復することはできません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
血管性認知症ではなく、アルツハイマー型認知症に対する薬として使用されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
心疾患には特に注意が必要です。そのため、選択肢は適切です。
4.× 違います。
服薬を中止しても強い離脱症状は見られません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
アセチルコリンを分解する(減らす)のではなく、逆に増やすことを目的にしています。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題7 次のうち、森田療法で用いられる理論や技法として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
転移は、精神分析療法で扱うものです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
絶対臥褥は、森田療法で用いられる理論や技法です。絶対臥褥、軽作業、中等度作業、重度作業の体験が行われます。絶対臥褥の期間は、食事や洗面、トイレ以外は寝ている状態で過ごします。
3.× 違います。
フラッディングは、暴露療法とも言われ行動療法で用いられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
古典的条件づけは、行動療法や認知行動療法の発展に影響を与えた理論です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
カタルシス効果は、困難な出来事や不安、悩みなどを言葉や身体的な表現などで表出することにより、怒りや悔しさなどの感情を発散させる方法です。心理劇や芸術療法、遊戯療法などの表現的精神療法に用いられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題8 次の記述のうち、精神科を主たる診療科名として標榜する診療所について、正しいものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
在宅医療を提供することができます。
2.× 違います。
開設者には精神保健指定医の資格が必須であるという条件はありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
自立支援医療(精神通院医療)を利用することができます。
4.× 違います。
精神保健福祉士の勤務が必須ではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
「医療施設(静態・動態)調査」(厚生労働省)によると、2011年(平成23年)以降、診療所数は増加しています。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題9 次のうち、精神保健指定医の診察の結果、応急入院が妥当と考えられる患者として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
任意入院(本人の同意)が考えられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
任意入院(本人の同意)や医療保護入院(本人の同意が難しい場合、妻の同意)が考えられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
応急入院(家族等の同意が得られず、直ちに入院が必要と認められた場合)が考えられます。
4.× 違います。
医療保護入院(本人の同意が難しく場合、長男の同意)が考えられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
措置入院(自傷他害のおそれがあり、本人や家族等の意思に関係なく)や緊急措置入院(措置入院と同様でありますが、72時間を限度として入院ができる)が考えられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題10 次の記述のうち、精神障害者の入院形態として、正しいものを1つ選びなさい。
(注) 「医療観察法」とは、「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」のことである。精神保健の課題と支援
解説・コメント
1.× 違います。
任意入院中に、入院が必要と精神保健指定医により認められた場合、72時間に限り退院制限を行うことができます。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
医療保護入院は、家族等の同意により本人を入院させることができます。
3.× 違います。
措置入院は、都道府県知事の権限による入院形態です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
緊急措置入院は、時間帯の制限はありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
「医療観察法」による鑑定入院は、地方裁判所の権限による入院です。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題11 次の記述のうち、厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針2014」に示されている内容として、正しいものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
本指針の第4条に、睡眠による休養感の欠如が最も特徴的な症状と示されています。
2.× 違います。
本指針の第5条に、睡眠時間は成人してから加齢するにつれて徐々に減っていきますと示されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
本指針の第8条に、毎日十分な睡眠をと示されていたり、寝だめはできないことが示されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
本指針の第2条に、睡眠薬代わりの寝酒は睡眠を悪くすると示されています。
5.× 違います。
本指針の第10条に、眠くなってから寝床に入ることが示されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題12 次のうち、予防精神医学の概念を提唱した人物として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
ソンダースは、近代ホスピス運動の創始者とされています。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
カプランは、予防精神医学において、第一次予防、第二次予防、第三次予防という考え方を提唱しています。
3.× 違います。
呉秀三は、私宅監置の調査を行い、悲惨な状況を批判しました。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
ピアジェは、認知発達理論や、子どもの発達の四つの段階があることを提唱しました。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
フロイトは、精神分析の理論や技法を構築しました。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題13 次のうち、「児童虐待防止法」に定められているものとして、正しいものを1つ選びなさい。
(注) 「児童虐待防止法」とは、「児童虐待の防止等に関する法律」のことである。
解説・コメント
1.× 違います。
児童相談所は、児童福祉法第12条に示されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
要保護児童対策地域協議会の設置は、児童福祉法第25条の2に示されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
被措置児童等虐待に係る通告は、児童福祉法第33条の12に示されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
保護者の接近禁止命令は、家庭裁判所ではなく、都道府県知事または児童相談所長によるものです。児童虐待防止法に示されていますが、選択肢の内容が適切ではありません。
5.〇 正解です。
児童虐待防止法第2条に示されています。
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問題文正答率:50.00%
問題14 次のうち、性行不良で他の児童の教育に妨げがあると認められる児童がいた場合に、市町村の教育委員会がその保護者に対して、当該児童の出席停止を命ずることができると規定している法律として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
子ども・子育て支援法は、子ども・子育て支援給付や子どもや子どもを養育する者に対する支援に関する法律です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
学校保健安全法は、第19条に感染症に関する出席停止はあります。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
教育基本法は、教育に関する目的や理念が示されている法律です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
学校教育法第35条に、市町村の教育委員会は、児童の保護者に対して、児童の出席停止を命ずることができることが示されています。
5.× 違います。
社会教育法は、社会教育に関する国や地方公共団体の取組について示されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題15 次のうち、心身症患者の特徴を表す概念として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
アカシジアは、抗精神病薬を服用した時の副反応の一つです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
アタッチメントは、愛着のことです。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
アドヒアランスは、患者が主体的で積極的に治療に参加することを言います。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
アイデンティティは、青年期の心理的課題、自我同一性の確立(自分の役割は何か、自分とは何か)のことです。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
アレキシサイミアは、失感情症のことです。心身症に見られることがあります。
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問題文正答率:50.00%
問題16 アルコール健康障害対策基本法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
酒に酔って公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する法律の目的です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
基本診療の施設基準等(平成20年厚生労働省告示第62号)に定められています。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
アルコール健康障害対策基本法第7条に示されています。
4.× 違います。
アルコール健康障害対策基本法第12条に、政府が計画を策定しなければならないと示されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
アルコール事業法に示されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題17 次のうち、自殺対策におけるポストベンションの活動として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
ポストベンションは、第三次予防(事後対応)の活動です。
2.× 違います。
第一次予防(未然防止)、プリベンションの活動です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
第二次予防(危機介入)、インターベンションの活動です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
第一次予防(未然防止)、プリベンションの活動です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
第一次予防(未然防止)、プリベンションの活動です。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題18 次のうち、女性よりも男性に多く認められるメンタルヘルスの問題として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
うつ病は、女性の方が多く認められます。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
抜毛症は、全体の9割が女性になります。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
自閉スペクトラム症は、男性に多く認められます。
4.× 違います。
転換性障害は、女性の方が多く認められます。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
選択性緘黙は、女性の方が多く認められます。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3026🔗
問題文正答率:50.00%
問題19 次のうち、「精神保健福祉法」に規定されている精神保健福祉センターの業務として、正しいものを1つ選びなさい。
(注) 「精神保健福祉法」とは、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」のことである。
解説・コメント
1.× 違います。
精神保健指定医の指定は、厚生労働大臣が行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
精神保健審判員の任命は、地方裁判所が事件ごとに行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
精神科病院入院患者の退院請求の審査は、精神医療審査会が行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
精神医療審査会の事務は、精神保健福祉センターが行います。
5.× 違います。
自立支援医療(精神通院医療)の申請受付は、市町村(住所地のある)が行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題20 WHOによるメンタルヘルスアクションプラン2013-2020に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
アクションプランは、国際疾病分類(ICD)の改訂を目標としていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
アルマ・アタ宣言は、1978年にプライマリヘルスケア(PHC)に関する国際会議で採択された宣言です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
アクションプランは、「メンタルヘルスなしに健康なし」を原則としています。
4.× 違います。
アクションプランに、精神疾患を有する者の非自発的な入院をなくすことを目標にはしていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
中低所得国における精神保健サービスの拡充を主たる目的としているのは、メンタルヘルス・ギャップ・アクション・プログラム(mhGAP)です。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3028🔗
問題文正答率:50.00%
問題21 次のうち、グリーンウッド(Greenwood, E.)が掲げたソーシャルワーク専門職の属性として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
「個人的な責任を伴う、理論を携えた活動であること」としたのは、フレクスナーです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
「地域社会の承認があること」としたのは、グリーンウッドです。
3.× 違います。
「専門職を養成するための教育システム及びその訓練課程があること」としたのは、エツィオーニです。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
「利他的な動機があること」としたのは、フレクスナーです。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
「構成員の大多数が加入している専門職能団体があること」としたのは、エツィオーニです。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題22 次の記述のうち、精神保健福祉の理論や実践に影響を与えた人物の説明として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
ジョーンズは、治療共同体の概念を提唱しました。治療共同体をつくるために、精神科病院のすべての環境が組織化される必要性を述べています。
2.× 違います。
「集団や人間の相互依存性によるグループダイナミクスに着目した」のは、レヴィンです。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
マイクロカウンセリングを開発したのは、アイビイです。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
「システム理論に基づいた構造的家族療法を展開し、家族成員間の境界に着目した」のは、ミニューチンです。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
「来談者中心療法(クライエント中心療法)を確立した」のは、ロジャーズです。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題23 事例を読んで、この時点で、サービス管理責任者であるB精神保健福祉士がCさんに行うべき対応として、適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕就労移行支援事業所を利用しているCさん(47歳、男性)は、企業への就職を目標としている。支援を受けながら就職活動を続けているが、採用面接を受けてもなかなか決まらないでいる。最近では、イライラを募らせ物に当たったり、反対に塞ぎ込んだりする様子が見られていた。昨日、Cさんは感情を抑えることができず、若い職員に対して、「なぜ、他の人には良い職場を紹介するんだ」「どうせ俺は働けないと馬鹿にしているんだろう」「お前は素人か」と語気を強めた。そこでB精神保健福祉士は、今後のことについてCさんと話合いをすることにした。
解説・コメント
1.〇 正解です。
バイスティックの7原則に当てはめると、「受容の原則」になります。Cさんの言葉や感情を受けながら、一緒に考えていく姿勢が大事です。
2.× 違います。
若い職員をかばうことは、余計にCさんが反発することになると考えられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
事例でCさんが発した言葉や感情は、若い職員が問題であるという感じではないと考えられます。そのため、若い職員を変えるという提案をしても解決につながらないと思われます。よって、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
事例でCさんが発した言葉や感情を確認しないうちに、求職活動を一旦中断し、趣味の時間を増やすという提案はまだ早いと考えられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
バイスティックの7原則から、Cさんの感情を抑えることは、「意図的な感情表現の原則」に反するものになります。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3031🔗
問題文正答率:50.00%
問題24 次の記述のうち、精神保健福祉士が行う自立支援として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
必要なサービスの利用に関する説明は最小限で行うことは不適切です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
クライエントの思いや希望を聴きながら、クライエントが必要とする情報(申請手続き)の説明を行うことは自立支援として大事なことです。
3.× 違います。
地域で生活をしているクライエントには、フォーマルネットワークとインフォーマルネットワークの両方の支援が大事になります。どちらかが優先されるものではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
退院支援は、入院時から始まります。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
セルフヘルプグループは、当事者同士で支え合うことを前提としたグループです。そのため、専門的な技術を積極的に使用するものではありません。よって、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3032🔗
問題文正答率:50.00%
問題25 福祉行政・関連行政機関に勤務する職員の主たる業務に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
児童福祉司は、子どもや保護者からの相談に応じ、家族関係の調整等を行います。
2.× 違います。
職業適応援助者(ジョブコーチ)の説明です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
障害者専門支援員の説明です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
医療観察制度の社会復帰調整官の説明です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
精神保健福祉相談員は、精神保健及び精神障害者の福祉に関する相談に応じ、必要な指導を行います。
https://ja.mondder.com/fq?id=3033🔗
問題文正答率:50.00%
問題26 次の記述のうち、「障害者総合支援法」に基づくサービスを提供する者が行う業務として、正しいものを1つ選びなさい。
(注) 「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
解説・コメント
1.× 違います。
サービス管理責任者の説明です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
相談支援専門員の説明です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
生活相談員の説明です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
施設長(管理者)の説明です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
居宅介護従業者は、地域で生活する障害者への訪問による介護を行います。
https://ja.mondder.com/fq?id=3034🔗
問題文正答率:50.00%
問題27 精神障害者の権利擁護に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
インフォームドコンセントとは、説明と同意と言われています。選択肢の記述で、患者の同意がありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
セルフアドボカシーの説明です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
援助の記録は、事実の経過や根拠を証明する資料として、権利擁護に貢献するものです。
4.× 違います。
ノーマライゼーションの理念についての説明です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
合理的配慮は、2016年に障害者差別解消法(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)で示されました。
https://ja.mondder.com/fq?id=3035🔗
問題文正答率:50.00%
問題28 ジェネラリスト・ソーシャルワークの成り立ちに影響を与えたモデルやアプローチに関する次の記述のうち、最も時期が古いものとして、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
ストレングスモデルは、1980年代に提唱されました。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
ジェネラリストアプローチにより統合化が進んだのは、1970年代です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
エコロジカル・ソーシャルワークが台頭してきたのは、1970年代です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
エンパワメントアプローチが台頭してきたのは、1970年代です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
心理社会的アプローチが提唱されたのは、1960年代です。ホリスによって提唱されました。
https://ja.mondder.com/fq?id=3036🔗
問題文正答率:50.00%
問題29 次の記述のうち、マルチディシプリナリ・モデルの説明として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
マルチディシプリナリ・モデルは、専門職はあらかじめ決められた固定的な役割をこなします。
2.× 違います。
インターディシプリナリ・モデルの説明です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
トランスディシプリナリ・モデルの説明です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
インターディシプリナリ・モデルの説明です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
トランスディシプリナリ・モデルの説明です。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
次の事例を読んで、問題30から問題32までについて答えなさい。
〔事例〕
D精神保健福祉士は、処方薬への依存のためにU精神科病院の薬物依存症外来に通うEさん(26歳、女性)が減薬を目的に入院したことを契機に担当となった。主治医から話を聞いたり電子カルテの情報を確認したりしたD精神保健福祉士は、Eさんが、幼少期の実母による過酷な虐待や、思春期における性的被害の経験を有していることを把握した。そこで、薬物問題に加え、過去の逆境体験に対する理解や、その体験が現在に及ぼす影響をも視野に入れた支援が必要であると考えた。(問題30)
入院時のEさんは挑発的態度を繰り返しており、病棟スタッフとの信頼関係を築けずにいた。D精神保健福祉士は、過去の体験に基づく強い人間不信や自己否定感が根底にあることを読み取り、温かく落ち着いた関わりを続けた。その結果、Eさんは、主治医とD精神保健福祉士には心を許すようになり、「死にたい」と苦しい胸の内を打ち明けるようにもなった。(問題31)
Eさんは、病棟内のプログラム参加には消極的で、ルール違反ばかり繰り返していた。スタッフに注意されると、暴言を吐いたり自殺をほのめかしたりするので、スタッフの間にはEさんに対するネガティブな感情や不全感が蓄積され、いつしか病棟チーム全体が機能不全に陥りつつあった。そこで、D精神保健福祉士はケアカンファレンスでEさんを取り上げることを提案した。その中で病状や治療方針を共有したり、スタッフがEさんとの関わりの中で受けた傷つきや恐れの気持ちを表出できるよう働きかけたりした。また、相互の役割を確認し、日々の苦労をスタッフ間でねぎらい合えるようにした。その結果、病棟チームにあった刺々しい雰囲気が薄れ、Eさんの言動も徐々に落ち着きをみせるようになった。(問題32)
D精神保健福祉士は、Eさんの退院後の安全な生活を重視するとともに、過去に植え付けられた無力感や自己否定感から解放されることを目標とした。そして、もう一度自分の人生に対するコントロール感を取り戻すために、ストレングスに着目した支援を大切にしたいと考えていた。
問題30 次のうち、この時点でD精神保健福祉士が意識したEさんに対するアプローチとして、適切なものを1つ選びなさい。
問題31 次の記述のうち、D精神保健福祉士がこの時点において行った対応として、適切なものを2つ選びなさい。
問題32 次のうち、D精神保健福祉士がケアカンファレンスを通して病棟チームに果たした機能として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
問題30
1.× 違います。
フェミニストアプローチは、役割開放という側面があります。そのため、事例にある薬物問題に加え、過去の逆境体験に対する理解や、その体験が現在に及ぼす影響をも視野に入れた支援をするためには、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
課題中心アプローチは、現在の課題について解決を目指すアプローチです。そのため、事例にある薬物問題に加え、過去の逆境体験に対する理解や、その体験が現在に及ぼす影響をも視野に入れた支援をするためには、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
ナラティブアプローチは、社会構成主義の考え方を取り入れ、クライエントが話す内容を物語として捉えます。その物語の語り直しをする過程を通じて物語が変容していくことを目指すアプローチです。そのため、事例にある薬物問題に加え、過去の逆境体験に対する理解や、その体験が現在に及ぼす影響をも視野に入れた支援をするためには、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
トラウマインフォームドアプローチは、クライエントに対してトラウマを前提とした支援のアプローチです。クライエント自身の支援だけでなく、クライエントを取り巻く環境もトラウマのケアのために調整していきます。
5.× 違います。
解決志向アプローチは、問題に焦点を当てるのではなく、解決のために何ができるかクライエントと共に取り組んでいくアプローチです。そのため、事例にある薬物問題に加え、過去の逆境体験に対する理解や、その体験が現在に及ぼす影響をも視野に入れた支援をするためには、選択肢は適切ではありません。
問題31
1.× 違います。
守秘義務よりクライエントの命を守ることが優先されます。しかし、事例の時点ではようやく信頼関係が作れそうな時に、内緒で両親に希死念慮があることを伝えることは、信頼関係が壊れる可能性があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
事例では、死んだりしない約束をするよりは、死にたいと思う気持ちや思いをEさんから聴くことが大事になります。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
どんなときに死にたい気持ちになるかについて、Eさんの話を聴くことは大事です。
4.× 違います。
人の命がいかに尊いものと、一般的なことを伝えても伝わらない場合があります。それが返ってEさんの思いや気持ちを否定することにもなります。それよりは、Eさんの思いや気持ちを聴くことが大事になります。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
信頼関係を作る上で、思いや気持ちを話してくれたことに感謝していることを伝えることは大事です。
問題32
1.× 違います。
管理的機能は、スーパービジョンの機能の一つです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
メンテナンス機能は、チームアプローチの機能の一つです。事例では、スタッフの気持ちを表出できる場づくり、ねぎらい合えるような関係づくりなどを行っています。
3.× 違います。
教育的機能は、スーパービジョンの機能の一つです。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
タスク機能は、チームアプローチの機能の一つです。目標達成のための課題設定や計画作成、仮説検証などの取組です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
支持的機能は、スーパービジョンの機能の一つです。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
スーパービジョンに向け、自分の関わりを振り返った精神保健福祉士(34歳、女性)の記録(事例)を読んで、問題33から問題35までについて答えなさい。
〔事例〕
Fさん(32歳、女性)は、私が勤務する精神科病院に18歳から統合失調症で入院していた。私が担当になったのはFさんが22歳の春だった。入院中のFさんは年配者と過ごすことが多かったため、ロールモデルにできる人がおらず自分の将来像を描けないでいた。そのため、同世代である私は会うたびに話しかけ、Fさんの将来について語ってもらった。このことに刺激を受けたFさんは、次第に自分自身の存在を認め、退院を考えるようになった。(問題33)
Fさんが退院したのは28歳の時だった。Fさんは受診時には必ず相談室に顔を見せ、これからの夢を語っていった。私はFさんとの関わりを通し、信頼関係の構築を実感できるようになった。この頃Fさんは、経済的自立をするために働きたいと話していた。私は夢の実現への第一歩として、障害者就業・生活支援センターを紹介し、同行訪問することにした。面接の際Fさんは、「仕事がしたい」と伝えることはできたが、具体的な業種などの説明ができなかった。Fさんは希望する業種の説明ができず落ち込んでいたが、普段は説明できていることや、夢や希望を持ち頑張れていることを伝えた。そして、働きたいという意欲を持っていることはFさんの強みであり、それが自己実現につながることをFさんに説明した。(問題34)
Fさんとの出会いから10年が過ぎ、私は病院から地域活動支援センターに異動し、Fさんと会う機会も減っていた。ある日のこと、Fさんから手紙が届いた。そこには、仕事も生活も順調であること。また、「結婚を前提に付き合っている人がいるが、もし子どもができたらどうすればいいか」と悩みが記されていた。その内容は、結婚や子どもができるかもしれないという将来への希望と、病気を抱えながら育てることへの不安、服薬による胎児への影響を心配しているものであると理解できた。(問題35)
問題33 次のうち、この時点で「私」がFさんとの関わりの際に支援目標として意識したこととして、適切なものを1つ選びなさい。
問題34 次のうち、この時期のFさんと「私」の関係について、適切なものを1つ選びなさい。
問題35 次のうち、この時点のFさんの状況として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
問題33
1.〇 正解です。
セルフエスティームは、自己肯定感と訳されます。Fさんが自信を持ったり、何かに取り組むための力を得るために、セルフエスティームを向上させようとしていたことが事例から読み取ることができます。
2.× 違います。
服薬を自己管理する能力の向上について、事例のFさんと私のやり取りを見る中で、読み取ることができません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
ストレスに対処する技術の向上について、事例のFさんと私のやり取りを見る中で、読み取ることができません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
社会生活技能の向上について、事例のFさんと私のやり取りを見る中で、読み取ることができません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
権利を主張する能力の向上について、事例のFさんと私のやり取りを見る中で、読み取ることができません。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題34
1.× 違います。
アドボカシーは、権利擁護のことです。事例から、Fさんと私のやり取りを見る中で、権利擁護の取組を読み取ることができません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
ヘルパー・セラピー原則は、自助グループ内でメンバー間で支援したり、支援されたりする関係を通じて、自信や意欲を回復していく取り組みです。Fさんと私の関係は、当事者同士の関係ではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
パターナリズムは、父権主義と言います。クライエント本人の意思決定を優先することより、専門職がクライエントに代わって意思決定を行ってしまうことです。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
パートナーシップは、協働関係と言います。クライエントの目標に対して、クライエントと一緒に目標に向かって考え、取り組んでいくような関係です。
5.× 違います。
コンフリクトは、意見の違いによる対立や葛藤のことです。事例では、そのような状況が見られません。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題35
1.× 違います。
スティグマは、負の烙印(レッテル)、社会的排除という意味を持ちます。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
フラストレーションは、欲求不満と言います。Fさんは、将来への希望と、病気を抱えながら育てることへの不安の両方の気持ちや感情があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
スケープゴートは、ストレス状況にある時に誰かがそのはけ口になってしまう、攻撃の対象になってしまう現象を言います。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
アパシーは、無気力や無関心のことを言います。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
アンビバレンスは、一つの出来事に対して相対する二つの感情を持つことを言います。Fさんは、将来への希望と、病気を抱えながら育てることへの不安という相対する二つの気持ちや感情を持っています。
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問題文正答率:50.00%
問題36 次のうち、諸外国の精神保健医療福祉領域において資格化されている人材として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
3も正解扱いとなっていました。
1.〇 正解です。
地域支援ワーカーは、ニュージーランドにおいて資格化されました。
2.× 違います。
社会工作師は、中国において資格化されました。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
認定ソーシャルワーカーは、アメリカにおいて資格化されました。
4.× 違います。
認定ピアスぺシャリストは、アメリカにおいて資格化されました。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
精神保健専門要員は、韓国において資格化されました。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3040🔗
問題文正答率:50.00%
問題37 人口40万人のN市では、市の自殺対策推進計画に基づいて、市保健所が中心となり自殺対策を推進している。中学生の自殺報道が続いたため、市の中学校関係者や住民より、「自殺の連鎖が起こらないよう、取組を強化してほしい」と、市保健所へ要望が相次いだ。自殺対策の担当であるG精神保健福祉相談員は、市自殺対策推進会議で、児童生徒など若年層への予防的取組の強化を提案することとした。次の記述のうち、この時点でのG精神保健福祉相談員の提案内容として、適切なものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
教師を対象とした、ゲートキーパーの養成研修を開催することを提案するのは適切です。
2.× 違います。
自殺の相談は、保健所での来所面接で一括して対応することを提案するのは、相談の多様な手段の確保(自殺総合対策大綱)につながりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
自殺の危険性が高い人の早期発見は、精神保健福祉士の固有の役割であることを広報することを提案することは、適切ではありません。ゲートキーパーを養成するなど、誰でも自殺のサインに気づき、専門家につなげる取組を進めています。
4.〇 正解です。
自殺総合対策大綱にも示されているように、メディアリテラシー教育とともに、情報モラル教育及び違法・有害情報対策に協力を提案することは適切です。
5.× 違います。
自殺の場所や手段などの詳細を繰り返し伝えることは、世界保健機関(WHO)より、してはいけないことと示されています。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3041🔗
問題文正答率:50.00%
問題38 次のうち、アンソニー(Anthony, W.)らの提唱した精神科リハビリテーションの基本原則に関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
アンソニーらの精神科リハビリテーションの基本原則には、様々な技法を駆使することとしています。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
アンソニーらの精神科リハビリテーションの基本原則には、当事者の参加をすることとしています。「障害のレベルに応じて」とはされていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
アンソニーらの精神科リハビリテーションの基本原則には、精神障害を抱えた人の能力の改善をすることとあります。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
アンソニーらの精神科リハビリテーションの基本原則には、熟慮されたうえでのケア提供者への依存は自立につながるとあります。
5.× 違います。
アンソニーらの精神科リハビリテーションの基本原則には、当事者の技能開発と環境的支援開発が二大介入であるとしています。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3042🔗
問題文正答率:50.00%
問題39 次の記述のうち、精神科デイ・ケアにおけるリワークプログラムとして、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
職場復帰する前から開始します。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
病気の再発防止と作業能力向上を目指します。どちらも大事です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
プログラム終了の判断は主治医や精神科デイケアの担当医師が総合的に判断します。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
リワークプログラム(精神科デイケアで行う)では、グループワークで、職場の人間関係の課題が再現された場合に気付きを促すような活動を行います。
5.× 違います。
本人の同意を得たうえで、職場の関係者やリワークプログム関係職員等と情報交換を行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3043🔗
問題文正答率:50.00%
問題40 次の記述のうち、包括型地域生活支援プログラム(ACT)の標準モデルとして、正しいものを1つ選びなさい。
(注) 包括型地域生活支援プログラム(ACT)の標準モデルとは、「ACTの標準モデル-ACT全国ネットワーク」(ACT全国ネットワーク発行)の内容とする。
解説・コメント
1.× 違います。
ACTの対象者は、重度の精神障害者とされています。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
ACTは、24時間365日体制で対応します。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
ACTは、担当者が不在の時にも、多職種チームがケアを提供します。
4.× 違います。
ACTは、利用開始時に期限を決めたり、短期間で支援を終結したりしません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
ACTは、仲介型ではなく、多職種チームで直接支援を行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3044🔗
問題文正答率:50.00%
問題41 次の記述のうち、精神保健福祉士が行う援助プロセスにおけるアセスメントの説明として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
援助活動の効果を評価するのは、エバリュエーションです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
利用者の課題の達成状況を振り返るのは、モニタリングです。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
アセスメントは、利用者の状況を把握し、社会資源の精査をします。
4.× 違います。
具体的な援助内容を立案するのは、プランニングです。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
援助を受ける意思を利用者に確認するのは、インテークです。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3045🔗
問題文正答率:50.00%
問題42 Hさん(40歳、男性)は、アルコール依存症の入院治療を終え、現在は定期的な外来通院やセルフヘルプグループへの参加を継続している。病棟でHさんを担当していたJ精神保健福祉士は、退院して半年後、Hさんの外来の待合室での様子が気になったことから、「お久しぶり」と声をかけ、面接室で話を聴くこととした。Hさんは、「参加している自助グループの人間関係で悩んだりすることもあるが、トラブルにならないように何とか関係を保てている。今日は話を聴いてもらえてよかった」と語り、J精神保健福祉士はセルフヘルプグループの様子やHさんの気持ちを傾聴した。次のうち、Hさんの支援過程においてJ精神保健福祉士が行ったこの面接の位置づけとして、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
プランニングは、具体的な援助内容を立案します。Hさんのやりとりは、援助内容を立案しているようには見えません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
モニタリングは、利用者の課題の達成状況を振り返ります。Hさんのやりとりは、課題の達成状況を振り返っているようには見えません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
エバリュエーションは、援助活動の効果を評価をします。Hさんのやりとりは、そのような評価をしているようには見えません。よって、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
ターミネーションは、援助過程の最終段階です。Hさんのやりとりは、援助が終結した後の関わりに見えます。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
フォローアップは、アフターケアとも言われています。Hさんとのやりとりは、援助が終結した後で状況を伺いながらアフターケアを行っています。
https://ja.mondder.com/fq?id=3046🔗
問題文正答率:50.00%
問題43 次の記述のうち、精神保健福祉士がクライエントに対して行う面接技法の直面化の説明として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
話した内容を別の言葉に換えて簡潔に伝え返すことは、言い換えです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
直面化は、話した内容の矛盾点を見定めて指摘することです。
3.× 違います。
黙っていることの意味をくみとってまとめて話すことは、沈黙と要約です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
考えや気持ちを単純な質問で引き出すことは、閉じられた質問です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
否定的な内容を肯定的な意味づけに変えることは、リフレーミングです。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3047🔗
問題文正答率:50.00%
問題44 次の記述のうち、グループワークにおいて精神保健福祉士が行うこととして、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
グループワークは、グループ内の規範を定めながら、メンバーの自由な活動を推進します。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
グループワークは、メンバーの役割を固定化せず、効率的にプログラムを進行します。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
グループワークは、メンバーの体験談を活用して、社会的スキルの獲得を促進します。
4.× 違います。
グループワークは、メンバー間の葛藤を回避せずに、グループ活動が円滑に進むようにします。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
グループワークは、開始期にメンバー間の凝集性を強化します。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3048🔗
問題文正答率:50.00%
問題45 事例を読んで、次の記述のうち、精神保健福祉士が面接場面でKさんの母親に提案したこととして、適切なものを2つ選びなさい。
〔事例〕Kさん(28歳、男性)は、大学在学中に統合失調症と診断され、卒業後は就職せずに自宅療養が続いていた。半年前から精神科デイケアを利用している。Kさんはデイケア担当の精神保健福祉士との面接で、「やっとデイケアに慣れたところなのに、父にも母にも『世間体が悪いので、早く働け』と毎日言われ、まいっている」と話した。精神保健福祉士は、Kさんの了解を得て母親と面接することになった。面接で母親は、「Kはデイケアに行く以外は寝てばかり。近所の目も気になり、ついイライラして小言を言ってしまう。もう28歳にもなるのに仕事もせず、親戚の集まりで肩身が狭い。父親はもうすぐ60歳になるし、早く働いてほしい」と畳み掛けるように話していた。
解説・コメント
1.〇 正解です。
Kさんの状況を理解するためにも、病気の経過や治療方針について主治医から改めて説明してもらうのは適切です。
2.× 違います。
精神保健福祉士の価値観を押し付けるよりは、母親の話す内容をまずは傾聴していくことが大事です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
親の悩みや心配があるため、家族教室という社会資源を紹介することは一つの方法だと考えられます。
4.× 違います。
事例からKさん自身が生活リズムを管理してほしいという思いが読み取れません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
半年通っている精神科デイケアを辞めて、就労移行支援事業所に通所したいのか、Kさんの思いをまずは聴くことが大事です。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3049🔗
問題文正答率:50.00%
問題46 次の記述のうち、コンサルティの説明として、適切なものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
選択肢は、スーパービジョンの説明です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
コンサルティは、業務上の課題を抱えた個人、集団、組織、地域社会です。
3.× 違います。
コンサルティが、クライエントに対して直接的な援助を行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
コンサルティは、個人の抱えた私的な悩みをコンサルタントに伝え、相談することはしません。業務上の課題についてコンサルタントから助言を受けます。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
コンサルティは、得られた助言の内容は、自ら評価し、採用するかを決めます。
https://ja.mondder.com/fq?id=3050🔗
問題文正答率:50.00%
問題47 事例を読んで、Lさんとその母親に対するM精神保健福祉士の対応に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
〔事例〕Lさん(48歳、男性)は精神科病院に入院して1年が経過している。入院して6か月の時点で退院調整を始めた矢先に同居の母親が脳梗塞で緊急入院となり、Lさんの動揺も相まって退院が遅れていた。父親は10年前に亡くなり他に家族はいない。母親は左上下肢に多少の麻痺が残るも1か月前に自宅退院し、訪問介護を利用している。Lさんは、「自分も早く退院して苦労をかけた母親の面倒を見て恩返しがしたい」と話し、病棟のM精神保健福祉士は相談支援専門員と連携してLさんの退院支援を進めた。退院前の自宅外泊から病棟に戻ってきたLさんは、切羽詰まった様子で、「昨日の夕食後、母親が皿を片付けようとした時によろけて尻もちをついてしまった。割れた食器が床に飛び散り、自分はパニックになって何もできなかった。同じようなことがまた起きたらどうすればいいのか」とM精神保健福祉士に訴えた。
解説・コメント
1.× 違います。
Lさんは、早く退院したいと話しており、M精神保健福祉士の入院を勧める提案はLさんの思いとは違います。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
Lさんはパニックになって何もできなかったと話されています。そのため、Lさんと昨日の夕食後に起きたことを順序立てて、一緒に振り返って考えるみることは大事です。
3.× 違います。
介護療養院は、長期療養が必要な要介護者を対象とした施設です。Lさんの母親はそのような状態ではないため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
Lさん、母親、M精神保健福祉士、介護支援専門員、相談支援専門員による自宅での会合を提案することは、自宅で生活を送るために大事な取組です。
5.× 違います。
Lさんは現在介護を必要とする状況ではなく、生活介護事業所の対象者には当てはまりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3051🔗
問題文正答率:50.00%
問題48 次のうち、ケアマネジメントに関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
本人のニーズを中心にするため、家族や関係者の抱える負担の解決を一義的な目的とはしません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
利用同意の説明を丁寧に行った上で、利用契約を結びます。順序が逆になっているため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
ケア計画は、本人の意向で変更することも可能であることを説明します。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
本人の了解を得て、必要に応じてボランティアと情報共有を図ることができます。
5.〇 正解です。
契約後であっても、本人の希望に応じて担当する相談支援専門員を変更できると伝えることができます。
https://ja.mondder.com/fq?id=3052🔗
問題文正答率:50.00%
次の事例を読んで、問題49から問題51までについて答えなさい。
〔事例〕
精神保健福祉センターの思春期相談担当のA精神保健福祉士(以下「A相談員」という。)の下に、Bさん(45歳、女性)が娘Cさん(14歳)のことで相談に来た。Bさんの話によると、「Cは3か月ほど前の中学2年に進級した頃から食べなくなり、急激に痩せてきた。食べるように言うと怒って部屋に入ってしまうので、どうしたらいいか分からない」「養護教諭からこちらの思春期相談を勧められ、本人が拒んだので私だけで相談に来た」という。面談を終えた後、A相談員はBさんに少し待ってもらい、Cさん宛てに書いた手紙を渡してもらうように伝えた。(問題49)
2週間後、CさんはA相談員の下を訪れ、面談するようになった。Cさんは面談の中で、「勉強も部活も頑張ってきた。陸上部で良い成績を出すために減量を始めたが、最近は練習についていけない。部活の友達にはどうしても負けたくない」「家で母親に食べろと言われるのがとても嫌でよくけんかになる。でも、仕事で活躍している母親のことは尊敬している」などと話すようになった。週に一度の面談を1か月ほど重ね、夏休みを迎えた頃、Cさんは、「部活の顧問から体調が心配だから休むように言われてしまった」「家で過食や嘔吐を繰り返している」「もうどうしていいか分からない」とA相談員に訴えるようになった。その頃には更に痩せて、肥満度マイナス25%まで減少していた。A相談員はCさんに児童専門の精神科受診を勧めていたところ、ようやく受診に至った。診察後、主治医は、「今の状態が続くと2学期の登校は難しいのではないか」とCさんとBさんに伝えたが、Cさんは学校も部活も休みたくないと希望した。報告を受けたA相談員は、CさんとBさんに学校、医療機関との関係者会議を持つことを提案した。(問題50)
関係者会議の数日後、Bさんは一人でA相談員の下へ相談に訪れた。Bさんは、「Cがこのようになったのは私のせいではないか」「このまま仕事を続けていていいものか悩んでいる。しかし、実は責任のある仕事を任されるようになったばかりで、誰にも相談できずにいる」と思い詰めた様子で語った。(問題51)
問題49 次の記述のうち、A相談員がCさんに書いた手紙の内容として、適切なものを1つ選びなさい。
問題50 次の記述のうち、A相談員が提案した関係者会議の目的として、適切なものを2つ選びなさい。
問題51 次の記述のうち、BさんへのA相談員の対応として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
問題49
1.× 違います。
精神保健福祉士は、摂食障害という病気であると診断をすることはできません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
なぜ食べられなくなったのか、Cさんの思いや感情を聴くことが大事です。まだ会ったこともない相談員から、なぜ食べられなくなったのかと手紙に書くことは適切ではありません。
3.〇 正解です。
会ったことがないCさんが話しやすいと思える雰囲気づくりや関係づくりを行うことが大事です。
4.× 違います。
Cさんの状態が家族の要因であると断定することは、いろいろな情報を見立ていないため時期尚早と考えられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
入院をさせたくないという文言が、Cさんの不安感を生じさせるおそれがあります。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題50
1.× 違います。
Cさんが食べない原因を共有し、食事と体重管理の体制を構築することは、逆にCさんを追い詰めてしまう可能性があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
治療の継続や学校生活を送れるために、学校が実施できる合理的な配慮について確認することは大事です。
3.× 違います。
今後の方針を医療機関と学校で決めていくことは、Cさんとその家族抜きで支援が進められ、置き去りにされてしまう可能性があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
Cさんの病状と治療計画に関する情報を学校関係者と共有することは、治療の継続や学校生活を送るためには大事なことです。
5.× 違います。
Cさんの気持ちをくんで、放課後の部活動への参加を検討することは、本人の思いを聴いて動こうとしているところがあります。しかし、体重減少があるため、部活を行うと身体的な危険性が高くなる可能性があります。まずは治療を優先することが考えられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題51
1.× 違います。
母親の仕事を続けるかどうかについて、Cさんに決めてもらうのはCさん自身にとって高ストレスになる可能性があります。そのため、Cさんの状態には良くないと考えられます。よって、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
母親としての役割は大きいので、しばらく仕事は控えるよう助言することは、母親自身がさらに責任を感じさせてしまう可能性があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
Cさんの病気の要因として考えられることを挙げてもらい、改善策を伝えることは、母親自身を追い詰めてしまう可能性があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
Cさんのためにも、責任ある仕事を引き受けて活躍する姿を見せるよう勧めることは、余計に母親を追い詰めてしまう可能性があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
Cさんのケアと仕事を両立する方法を検討し、Bさんが選択できるよう支援することが大事です。
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問題文正答率:50.00%
次の事例を読んで、問題52から問題54までについて答えなさい。
〔事例〕
Dさん(62歳、男性)は、和食店で働いていた25歳の時に統合失調症を発症した。入退院を繰り返したが、40代以降は母親と同居し、通院のみで病状も落ち着いていた。Dさんが55歳の時に同居の母親が亡くなって、一人暮らしとなったために生活が乱れて妄想がひどくなり、精神科病院に入院となった。その後、Dさんは相続した自宅を不本意ながら売却することになった。Dさんは、入院後も何度か病状が再燃し、5年が経過した。新たに病棟担当になったE精神保健福祉士がDさんと面接すると、Dさんは、「自分は長男だから家を守っていくつもりだった。弟に『兄さんのこれからの生活のためにも売却した方がいい』と押し切られた」と感情的に語った。(問題52)
Dさんは、E精神保健福祉士との面接を通して徐々に落ち着きを取り戻し、主治医より退院の話も出るようになった。そして、「一人暮らしをしてみたい」と話し、退院を希望した。入院中の服薬や食事などの管理は看護師が行っていたが、「今はいい状態なので、帰る家さえ決まれば退院できると思う。一人暮らしは初めてだが、料理はできるし、なんとかなる」と話した。E精神保健福祉士は、本人も参加するカンファレンスで退院に向けた病棟での働きかけを検討した。(問題53)
Dさんは、地域移行支援を利用し、グループホームの体験宿泊を繰り返しながら、退院準備を進めた。掃除やごみ出しに苦労していたが、半年後に退院し、ホームヘルパーに掃除や洗濯を手伝ってもらいながら一人暮らしをしている。また、自宅で料理を楽しんだり、地域活動支援センターの料理会に積極的に参加している。1年が経過した頃、相談支援事業所のF精神保健福祉士は、ホームヘルパーよりDさんが時々訪問日を間違えると報告を受けた。また、外来で何度も血糖値の高さも指摘された。Dさんも、「この前、道に迷ってしまった。コンロの火を消し忘れてしまった。今まではそんなことなかったのに」と言っており、F精神保健福祉士は本人と相談して、主治医を含む関係者とカンファレンスを開催することにした。(問題54)
問題52 次の記述のうち、この時にE精神保健福祉士がDさんに伝えた言葉として、適切なものを1つ選びなさい。
問題53 次の記述のうち、カンファレンスで検討したこととして、適切なものを1つ選びなさい。
問題54 次の記述のうち、カンファレンスで示された方針として、適切なものを2つ選びなさい。
解説・コメント
問52
1.〇 正解です。
本人の思いを受容し、傾聴することが大事です。
2.× 違います。
本人は弟に否定的な感情を抱いていますが、それにE精神保健福祉士は安易に同調してはいけません。弟に会って話を聴いたことがないため、慎重に発言をしなければなりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
病棟の中だけでなく、地域でも楽しめることを見つけることを考えることは大事です。しかし、Dさんの感情や思いを受容した応答ではないため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
E精神保健福祉士は、母親に会って話をしたことがありません。そのため、まずはDさんの思いや感情に寄り添い、受容や傾聴、信頼関係づくりが大事になります。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
諦めましょうと伝えることは、Dさんの思いや感情に寄り添った応答ではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
問53
1.× 違います。
服薬管理を強化するのではなく、入院中から地域で生活していくために服薬の自己管理ができるように支援していくことが大事です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
日用品の買い物は、Dさん自身で主体的に行うことが大事です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
事例において、Dさんにカロリー制限が必要となる状況が見当たりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
地域で生活を送るために、自分の病気を知っておくことは大事です。
5.× 違います。
Dさんがアパートを探したいと話していないため、アパート探しのために外出することは時期尚早です。そのため、選択肢は適切ではありません。
問54
1.〇 正解です。
糖尿病の専門外来につなげることは大事です。もしかしたら糖尿病による何らかの症状が出ている可能性も考えられます。
2.× 違います。
Dさんに代わって買物や料理を行うことは、Dさんの力を奪ってしまう可能性があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
困ったときの相談先をあらかじめDさんと確認しておくことは大事です。
4.× 違います。
Dさんが道に迷うことが心配なので、外出を控えてもらうことは、社会参加の機会の減少や身体機能の低下をおよぼす可能性があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
地域活動支援センターでは、職員スタッフや他の利用者がいるため、Dさんが火の対応を難しくしていても、他の者が支援することが可能です。料理会に積極的に参加できている状況から、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題55 次の事例を読んで、問題55から問題57までについて答えなさい。
〔事例〕
留学生であるV大学1年生のGさん(19歳、男性)は、日本のアニメに興味を持ち、V大学に入学した。Gさんは大学の学生寮に入寮し、アニメ同好会に入部した。友人もでき、同級生のHさんとも仲良くなり、楽しい大学生活が始まったと実感していた。しかし、夏休みにHさんと些細なことでけんかして疎遠になり、夏休み明けから大学を休みがちになった。心配した友人のJさんはGさんにソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で連絡をするが、返信がなかった。12月になりGさんは、SNSに「みんなに嫌われているから大学に行きたくない」「最近は怖くて外にも出られない」などと書き込んだ。心配したJさんは、このことを学生課に相談した。その後、学生課より連絡を受けた、学生相談室のK精神保健福祉士(キャンパスソーシャルワーカー)は、今後の対応について検討した。(問題55)
その後、K精神保健福祉士と定期的に面接を行うことができるようになったGさんは、元来努力家で真面目な性格なため、「授業を欠席することに罪悪感がある」「もうみんなに嫌われているかもしれない。不安だ。大学に行けない」「最近は夜も眠れず、体がだるい」と話した。K精神保健福祉士は、Gさんのつらさや不安に寄り添いながらW精神科クリニックへの受診を勧め、同行した。診察の結果Gさんは適応障害と診断され、3か月程度の療養が必要と言われた。それを受け、Gさんは両親やK精神保健福祉士とも相談し、大学を休学し一度帰国して自国で療養することとなった。(問題56)
3か月が過ぎた頃、GさんからK精神保健福祉士に、「元気になったから、また後期から大学に行きたい。来週、日本に戻るので相談したい」と連絡があった。その後の面談では、「友人とうまくやっていけるか心配だし、不安になるとまた眠れなくなる」とGさんが語った。それを踏まえて、K精神保健福祉士はGさんが2年生後期から復学するための準備として、友人との関係を回復するために、大学の学生相談室で行われているSSTのうち、個別支援ができる「ひとりSST」にGさんを誘ってみた。(問題57)
問題55 次の記述のうち、この時点でのK精神保健福祉士が検討した内容として、適切なものを1つ選びなさい。
問題56 次の記述のうち、この場面でK精神保健福祉士がGさんにかけた言葉として、適切なものを1つ選びなさい。
問題57 学生相談室で行われた「ひとりSST」の場面で、K精神保健福祉士がGさんに対して期待したこととして、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
問題55
1.× 違います。
大学全体で考えるために、全教員にGさんの情報を知らせることは時期尚早です。K精神保健福祉士がGさんのことを十分に知らないまま伝えることは適切ではありません。
2.〇 正解です。
Jさんに心配している内容を確認することは、今後の対応について検討する情報になります。
3.× 違います。
学生たちに対して、SNSのルールについての講習会を開くことは、Gさんの対応につながりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
留学生が一人にならないために、支援体制を整える計画を大学へ提案するより前に、Jさんや留学生に状況の聞き取りや調査を行うことが大事です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
Gさんに連絡し、「なぜ、そのようなことをしたのか」と注意することは、Gさんとの信頼関係づくりが難しくなったり、みんなに嫌われていると余計思ってしまう可能性も考えられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題56
1.× 違います。
定期的に面接を行っている状況で、アニメが好きかを聞くことは、Gさんのつらさや不安に寄り添っていない関わり方になっているように見えます。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
Hさんと些細なことでけんかをして疎遠になっているということから、Hさんとどのような事があったか尋ねる方法もあります。しかし、事例の時点では、Hさんとのけんかが大学に行くことができなくなった原因の一つだとすると、まだ確認するのには時期尚早であると考えられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
Gさんを責めるような質問の仕方になっています。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
Gさんを支援するために、家族の精神科受診歴を確認することは関係がありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
Gさんは、大学を休んだりしていることに罪悪感や不安を持っているため、休学をした場合の気持ちを確認することは大事だと考えます。
問題57
1.〇 正解です。
SSTで、自分自身を振り返り、不安になった理由を考えることは大事です。
2.× 違います。
Gさんが経済的困窮であることは、事例から読み取ることができません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
交際相手を見付けて、楽しい生活を送ることを、事例から読み取ることができません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
事例ではGさんは復学の準備を行っています。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
受診や服薬を今後どのようにするかが事例には書かれてありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題58 次の事例を読んで、問題58から問題60までについて答えなさい。
〔事例〕
政令指定都市のP市保健所で働くL精神保健福祉相談員(精神保健福祉士)(以下「L相談員」という。)に、P市に住む父親のMさん(80歳)と長女のAさん(50歳)の事で、民生委員から相談があった。「ごみが庭にあふれ悪臭もあり、近隣住民が不安に思っている。Mさんは外に向かって怒鳴るし、Aさんの姿を見なくなった。精神的な病気があるかもしれないので保健所に相談に来た。MさんとAさんが心配だ」とのことだった。次の日、L相談員はMさん宅を訪問した。(問題58)
玄関から声をかけるとMさんは、「俺の勝手だ。ほっといてくれ」と強い口調で言いドアを閉めた。Aさんの姿は確認できず、名刺を置いてMさん宅を離れた。L相談員は、Mさん親子についての情報収集や今後の支援方法を、関係機関と検討する必要があると判断し、地域包括支援センターに連絡した。その結果、地域ケア会議が開かれることとなり、初回会議にはL相談員の他に地域包括支援センターの保健師、社会福祉協議会の福祉活動専門員、P市高齢福祉課の担当者、民生委員が参加した。(問題59)
L相談員が訪問を続けると、Aさんが玄関先に出てくれるようになった。2か月が過ぎた頃Aさんから、「何とかしようと思っていました。でも父は怒りやすくなり、話もかみ合わなくて。私も気分が落ちて、朝は布団から出られなくなって。2年前に15年ほど勤めた会社を辞めたんです。それから、どうしようもなく…」と話があった。詳しく話を聴くと、Mさんには認知症、Aさんには精神疾患の疑いがそれぞれあり、支援を希望していることが分かった。チームによる支援を続け1年が過ぎた。少しずつ居住環境は改善されつつある。また、現在Mさんは通所介護(デイサービス)を利用しており、Aさんは精神科クリニックへ通院を続けている。Aさんは、「気持ちが落ち着いてきたような気がします。でもこれからですね」とL相談員に話した。この支援をきっかけに、L相談員はMさん親子のような課題を持つ方への支援の充実や支援体制の構築が必要と考え、「障害者総合支援法」に基づくP市協議会で検討することを提案してきた。(問題60)
(注) 「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
問題58 次のうち、この時点のL相談員が行った援助方法として、正しいものを1つ選びなさい。
問題59 次の記述のうち、この時点の会議におけるL相談員の提案として、適切なものを1つ選びなさい。
問題60 次の記述のうち、L相談員がP市協議会で最初に提案したコミュニティソーシャルワーク実践の内容として、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
問題58
1.× 違います。
アドミニストレーションは、組織の管理や運営のことです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
アサーション・トレーニングは、コミュニケーションにおいて、相手を尊重しながら自分の意見を相手に伝える方法をトレーニングすることです。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
父親のMさんや長女のAさんの状況から、Mさん宅へ訪問して支援を行おうとしているところは、アウトリーチです。
4.× 違います。
アクションリサーチは、調査者と調査対象者と協働して、調査や実践を行う質的調査法の一つです。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
アクティング・アウトは、カウンセリングにおいて無意識の葛藤や衝動を言葉で表現するのではなく、カウンセリング内外において行動で表現する現象を言います。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題59
1.× 違います。
アウトリーチ支援やチームアプローチ(チーム支援)において、積極的な介入を競い合うことは適切ではありません。
2.〇 正解です。
支援のための情報収集や見立てを行うために、期間を設定してアセスメントすることは適切です。
3.× 違います。
チームアプローチ(チーム支援)を行うために、独自の支援計画を立てて進めることは適切ではありません。
4.× 違います。
チームアプローチ(チーム支援)を行おうとしている時点で、メンバーを増員することは適切ではありません。
5.× 違います。
MさんやAさんのニーズが分からない状況で訪問者を固定することは、ニーズに応えられない場合も考えられます。柔軟に対応できる体制づくりが大事です。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題60
1.〇 正解です。
SWOT分析は、強み、弱み、機会、脅威の四つに分けてクロス分析をする方法です。P市の現状や課題を把握するために、SWOT分析の手法を用いることは適切です。
2.× 違います。
いきなりP市の全戸訪問を行い、セルフネグレクトの可能性がある世帯を把握するよりは、他にも似たような事例があるか情報収集することが大事です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
他の地域課題に対応するために、 Mさん家族に対応した支援ネットワークの形を変えて行うことができる柔軟性があることが大事です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
P市の現状を把握していない段階で、P市全域を対象として、見守りボランティアを募るのは時期尚早です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
P市の現状や課題を把握していない段階で、メーリングリストを活用して、クライエントの個人情報を迅速に共有することは、個人情報を扱う上でも適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3056🔗
問題文正答率:50.00%
問題61 措置入院に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注) 「精神保健福祉法」とは、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」のことである。
解説・コメント
1.× 違います。
措置決定の権限は、都道府県知事です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
「精神保健福祉法」により、国等の設置した精神科病院又は指定病院に入院させることができます。
3.× 違います。
本人へ入院に関する告知を行う義務があるのは、都道府県知事です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
定期病状報告は市町村長ではなく、最寄りの保健所長を経て都道府県知事に報告を行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
病院の管理者が措置の解除を行うのは、都道府県知事です。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3057🔗
問題文正答率:50.00%
問題62 「医療観察法」に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注) 「医療観察法」とは、「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」のことである。
解説・コメント
1.× 違います。
生活環境調査を行うのは、社会復帰調整官です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
検察官からの申立てを受けるのは、地方裁判所です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
通院医療の継続が必要な場合は、保護観察所の長が延長の申立てを行います。
4.× 違います。
処遇の実施計画を作成するのは、保護観察所の長です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
入院処遇における退院の決定は、地方裁判所の審判で決定されます。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3058🔗
問題文正答率:50.00%
問題63 発達障害者支援センターに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
発達障害者支援センターは、発達障害者支援法に規定された機関です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
発達障害者支援センターは、発達障害について研修を行います。
3.× 違います。
発達障害者支援センターは、特別支援教育コーディネーターの配置が義務づけられていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
発達障害者支援センターの設置主体は、都道府県・指定都市です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
発達障害者支援センターの利用には、障害支援区分の認定を受ける必要はありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3059🔗
問題文正答率:50.00%
問題64 精神障害者への経済的な支援に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
特別障害給付金は、以前、国民年金に任意加入の対象者で加入していなかったことにより、障害基礎年金等が受給できない障害のある者に支給されます。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
雇用保険における求職者給付の基本手当の申請窓口は、ハローワーク(公共職業安定所)です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
精神障害者は、特別障害者手当の支給対象より除外されません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
生活困窮者住居確保給付金は、家賃相当額を有期で給付します。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
精神障害者保健福祉手帳所持者のうち、障害等級3級以上の者は所得税の障害者控除の対象です。
https://ja.mondder.com/fq?id=3060🔗
問題文正答率:50.00%
問題65 次のうち、保健所の精神保健福祉業務として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
精神障害者保健福祉手帳の交付決定は、都道府県知事(指定都市市長)です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
日常生活自立支援事業の事務は、都道府県・指定都市社会福祉協議会です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
医療保護入院者の入院届の受理を、保健所の精神保健福祉業務として行います。
4.× 違います。
障害支援区分の認定調査の実施は、市町村です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
地方精神保健福祉審議会の設置は、都道府県(指定都市)です。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3061🔗
問題文正答率:50.00%
問題66 アルコホーリクス・アノニマス(AA)に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
アルコール依存症者本人を対象としたセルフヘルプグループです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
アルコール依存症者の就労支援を目的としたプログラムではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
組織の運営は専門職の関与を前提ではなく、当事者が主体となり運営を行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
12のステップを採用しています。
5.× 違います。
実名ではなく、匿名の参加を原則としています。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3062🔗
問題文正答率:50.00%
問題67 更生保護制度に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
更生保護は、社会内処遇が原則です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
仮釈放の決定を行うのは、地方更生保護委員会で決定します。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
保護観察の期間は、対象者ごとに決められています。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
仮釈放者は、自立更生促進センターに入所することができます。
5.× 違います。
地域生活定着支援センターは、都道府県が実施主体となっています。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3063🔗
問題文正答率:50.00%
問題68 退院後生活環境相談員に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.〇 正解です。
担当できる医療保護入院者の人数の目安は概ね50人以下とされています。
2.× 違います。
退院後生活環境相談員の対象者は、医療保護入院者です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
退院後生活環境相談員は、精神療養病棟に必置とされていません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
「精神保健福祉法」第27条第3項に基づく精神保健指定医の診察に立ち会わせなければならないのは、都道府県職員です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
精神保健福祉士として3年以上の相談・指導経験を必要とする要件はありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3064🔗
問題文正答率:50.00%
問題69 Q市では、精神障害者の就労への意向の実態と関連要因を把握するため、市内の就労移行支援事業所の全利用者を対象に郵送によるアンケートを行った。調査票は主に尺度で構成された。さらに、同意が得られた者には調査員が自宅に訪問し、就労に対する気持ちの変化を聴き取る面接調査を行った。アンケートの分析から、当事者同士の交流頻度と就労への意欲との間に正の相関関係があることが分かった。また面接の語りの分析からは、仲間の就労体験を聞くことで自分自身も就労したいという意欲につながる過程が示された。次のうち、この調査で用いられた社会調査の手法として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
層化抽出法は、母集団をグループに分けて、その中から調査対象者を無作為に抽出する方法です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
アンケート調査(量的調査)と訪問調査(質的調査)を行っているため、ミックス法を用いています。
3.× 違います。
参与観察法は、調査対象者に調査者が関わり、一緒に活動することによって、調査を行う方法です。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
コホート調査法は、ある特定の集団から標本となる者を選び、同じ調査を一定期間ごとに行い、時間変化を調査、分析していく方法です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
パネル調査法は、同じ調査対象者に複数の調査を行い、時間変化を調査する方法です。そのため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3065🔗
問題文正答率:50.00%
次の事例を読んで、問題70から問題72までについて答えなさい。
〔事例〕
Bさん(50歳、男性)は30代の頃に統合失調症を発症し、両親が自宅で面倒を見ていた。しかし、その両親が交通事故で亡くなると、病状が極めて不安定になり、最終的にX病院に2010年(平成22年)に入院した。入院後1年で病状は落ち着いたものの、退院が迫ると病状が悪化するなど、不安定な状態になることを10年ほど繰り返していた。地域の相談支援事業所のC精神保健福祉士は、X病院からBさんについて紹介を受け、Bさんに話を聞いた。Bさんは、「退院はともかく、外の世界が今どうなっているかは知りたい。あと病院の外で食事をしてみたい」とぽつぽつと話した。Bさんは、「障害者総合支援法」における地域相談支援に基づくサービスを利用し、C精神保健福祉士と一緒に社会資源の見学をし、外出のついでに食事などをした。外出のたびにC精神保健福祉士は、Bさんに地域での暮らしをイメージしてもらえるように働きかけた。(問題70)
BさんはC精神保健福祉士と一緒に行動するにつれ、退院に興味を持ち始めたが、「身寄りのない自分は困ったときに誰にも相談できない。心細い」と不安を訴えた。C精神保健福祉士は、「障害者総合支援法」における地域相談支援に基づくサービスを紹介し、随時、退院後の相談に乗ることとした。(問題71)
退院したBさんは、両親から残された自宅で、上記の支援とホームヘルプサービスを利用して当初生活していた。しかし実際に一人暮らしをしてみると生活上の困難が思いの外大きいことが明らかになり、共同生活援助(グループホーム)を利用することになった。一旦はグループホームに馴染んだかに見えたBさんだったが、そのうちC精神保健福祉士に、「人と一緒に暮らすのは自分にはどうしても向いていない」「にぎやかな感じが苦手」という訴えを漏らすようになった。そこでC精神保健福祉士は、Bさんと相談しながら改めて自宅での生活を検討した。その中で、ある法律の改正で2018年(平成30年)に新設された、居宅における自立した生活を営む上での支援を目的とし、原則1年の期限で訪問と適宜の相談を提供するサービスを利用することとした。(問題72)
(注) 「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
問題70 次のうち、Bさんがこの時点で利用した制度の名称として、正しいものを1つ選びなさい。
問題71 次の記述のうち、Bさんが利用した制度の説明として、正しいものを1つ選びなさい。
問題72 次のうち、このサービスを利用する際に必要な手続として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
問題70
1.× 違います。
行動援護は、知的障害または精神障害により行動上著しい困難を有する障害のある者等であり、常時介護をを要する障害支援区分3以上の者です。事例の地域相談支援は、この支援には当てはまりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
同行援護は、視覚障害により、移動に著しい困難を有する障害のある者等です。事例の地域相談支援は、この支援には当てはまりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
機能訓練は、地域生活を営むうえで、身体機能・生活能力の維持、向上等のため、一定の支援が必要な者です。事例の地域相談支援は、この支援には当てはまりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
地域移行支援は、事例の地域相談支援を行ったりします。地域移行における相談支援や外出の際の同行、障害福祉サービスの体験利用の支援などを行います。
5.× 違います。
成年後見制度利用支援事業は、成年後見制度を利用することが有用であると認められる知的障害や精神障害がある者に対して、成年後見制度の利用を支援します。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題71
1.× 違います。
地域定着支援では、原則1年の利用制限があります。延長の申請は可能です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
地域定着支援では、障害支援区分の認定の有無は関係ありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
地域定着支援では、家族との同居から一人暮らしに移行した者も対象です。
4.× 違います。
地域定着支援では、宿泊型自立訓練の利用者は対象ではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
地域定着支援では、共同生活援助(グループホーム)の利用者は対象ではありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題72
1.× 違います。
日常生活自立支援事業の利用は、日常生活の費用の管理等の支援を行うものです。利用に期限はありません。1年の期限を考えると、自立生活援助であると考えられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
自立生活援助は、訓練等給付になるため障害支援区分の認定は必要ありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
自立生活援助では、自立支援医療(精神通院医療)の受給は関係ありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
障害者総合支援法における何らかの障害福祉サービスを利用するためには、サービス等利用計画の作成が必要です。
5.× 違います。
指定通院医療機関への通院は、地方裁判所の審判によって行われます。そのため、自立生活援助には関係がないため、選択肢は適切ではありません。
https://ja.mondder.com/fq?id=3066🔗
問題文正答率:50.00%
問題73 「障害者総合支援法」に基づく宿泊型自立訓練に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注) 「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
解説・コメント
1.× 違います。
宿泊型自立訓練の標準利用期間は、原則2年です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
宿泊型自立訓練は、自立支援給付(訓練等給付)になります。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
宿泊型自立訓練は、訓練等給付になるため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
介護サービス包括型や外部サービス型などの種別があるのは、共同生活援助(グループホーム)です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
宿泊型自立訓練は、所得に応じた利用者負担上限月額が設けられています。
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問題文正答率:50.00%
問題74 次の記述のうち、「障害者雇用促進法」に基づく職場適応援助者(ジョブコーチ)に関する説明として、適切なものを2つ選びなさい。
(注) 「障害者雇用促進法」とは、「障害者の雇用の促進等に関する法律」のことである。
解説・コメント
1.× 違います。
職業リハビリテーションに関して研究するのは、障害者職業総合センターの業務になっています。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
職場適応援助者(ジョブコーチ)は、円滑な就職と職場適応ができるよう、障害者と事業所の双方を支援します。
3.〇 正解です。
職場適応援助者(ジョブコーチ)は、就業面の支援に併せて、体調や生活のリズムの管理に関する支援を行います。
4.× 違います。
対象となる障害者が、就職する前からまたは就職後も支援を行う場合があります。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
障害者雇用率未達成の事業主に対して指導するのは、ハローワーク(公共職業安定所)です。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題75 次の記述のうち、厚生労働省が発表した障害者の雇用の状況等について、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
「平成30年度障害者の職業紹介状況等」によれば、2018年度(平成30年度)のハローワークを通じた障害者の就職率は48.4%です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
「平成30年度障害者の職業紹介状況等」によれば、2018年度(平成30年度)の障害者雇用の就職件数において精神障害者の割合は47.0%です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.〇 正解です。
「令和元年障害者雇用状況の集計結果」によれば、民間企業における実雇用率は企業の規模が大きいほど高いです。
4.× 違います。
「令和元年障害者雇用状況の集計結果」によれば、民間企業において雇用されている精神障害者の数は、特に伸び率が高いです。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
「令和元年障害者雇用状況の集計結果」によれば、民間企業において雇用されている障害者の数では、精神障害者は知的障害者よりも少ないです。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題76 次のうち、精神障害者の場合、精神障害者保健福祉手帳の所持が前提となるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
就労移行支援事業所の利用は、精神障害者保健福祉手帳の所持が前提となりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
「障害者雇用促進法」に基づく障害者雇用率の算定は、精神障害者保健福祉手帳の所持が前提となります。
3.× 違います。
救護施設への入所は、精神障害者保健福祉手帳の所持が前提となりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
住宅入居等支援事業の利用は、精神障害者保健福祉手帳の所持が前提となりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
自立準備ホームへの入所は、精神障害者保健福祉手帳の所持が前提となりません。そのため、選択肢は適切ではありません。
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問題文正答率:50.00%
問題77 次の記述のうち、「障害者総合支援法」における基幹相談支援センターの説明として、正しいものを1つ選びなさい。
解説・コメント
1.× 違います。
障害者への医学的、心理学的及び職能的判定業務を行うのは、身体障害者更生相談所、知的障害者更生相談所や精神保健福祉センターです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
基幹相談支援センターは、地域生活支援事業の相談支援事業に位置づけられます。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
職業準備講習を行うのは、地域障害者職業センターです。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
発達障害者は支援の対象です。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.〇 正解です。
基幹相談支援センターは、地域の相談支援体制の強化に取り組んでいます。
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問題文正答率:50.00%
次の事例を読んで、問題78から問題80までについて答えなさい。
〔事例〕
Dさん(70歳、女性)は、統合失調症で精神科病院に長期入院をしていたが、10年前に退院に向けた支援を受けながら地域に戻った。その後、定期的な通院を続け、「障害者総合支援法」に基づくY機関に通所しながらアパートで一人暮らしを続けている。Dさんには妹がおり、アパートの近くに住んでいて関係は良好である。Dさんは週3回通所しているY機関で、公園の清掃活動とお菓子の箱折等の作業を行い、月1万円程度の工賃を得ている。DさんはY機関と雇用契約を結んでいない。(問題78)
Dさんは、Y機関での工賃と障害年金を受給しながら生計を立てている。Dさんは安定した地域生活を送っていたが、最近になって日常の複雑な動作が難しくなり、運動能力の低下も顕著になってきた。Dさん自身もそのことを自覚し、Y機関のE職員(精神保健福祉士)に、健康面での不安を抱いていること、日常生活においても調理や家事も少しずつ大変になってきていることの相談をした。そこでE職員はZ相談支援事業所のF職員(精神保健福祉士)に担当者会議の開催を依頼した。Y機関ではDさんの作業内容の見直しを検討した。その結果、公園の清掃活動を中止し軽作業のみ行うこととなり、通所回数を週2回にすることにした。E職員は「障害者総合支援法」に基づき個別支援計画の変更を行った。(問題79)
F職員はDさんと面接を行い、Dさんの生活状況を確認した。元々Dさんは整理整頓ができていたが最近では体が思うように動かず、ごみ出しができなくなっていたことや、一人で調理をすることが難しくなっていたことが分かった。また、日常生活のサポートは妹に頼っていたことも分かった。F職員が介護保険サービスの利用を提案したところ、Dさんも妹も利用に前向きな回答をした。そこで、F職員はDさんの介護保険サービスの利用に向けて調整を行った。その後、Dさんは介護保険サービスの利用申請を行い、認定調査の結果、要介護1の判定が出た。(問題80)
問題78 次のうち、Dさんが現在利用しているY機関として、正しいものを1つ選びなさい。
問題79 次の記述のうち、E職員が行った個別支援計画の変更に関する説明として、適切なものを2つ選びなさい。
問題80 次のうち、F職員がDさんに提案した介護保険サービスとして、適切なものを1つ選びなさい。
解説・コメント
問題78
1.〇 正解です。
就労継続支援B型事業所は、一般企業に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が困難である者に対して、就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供を行います。
2.× 違います。
就労継続支援A型事業所は、一般企業に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が可能である者に対して、雇用契約の締結等による就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供を行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
就労移行支援事業所は、就労を希望する障害者であって、一般企業に雇用されることが可能と見込まれる者に対して、一定期間就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練を行います。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
地域障害者職業センターは、利用者と雇用契約を結んだり、工賃が支払われることはありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
障害者就業・生活支援センターは、利用者と雇用契約を結んだり、工賃が支払われることはありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
問題79
1.× 違います。
就労継続支援B型事業所での個別支援計画のモニタリングは、6か月に1回です。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.× 違います。
変更にはDさんの妹の同意が必須ではありません。本人の同意が必要です。そのため、選択肢は適切ではありません。
3.× 違います。
変更に当たっては、ハローワーク(公共職業安定所)に配置されている障害者職業カウンセラーが最終的な責任を持つことはありません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.〇 正解です。
変更後の個別支援計画を、Dさんに交付しなければなりません。
5.〇 正解です。
変更に当たっては、E職員はDさんと面接を行います。
問題80
1.× 違います。
重度訪問介護は、障害者総合支援法のサービスです。そのため、選択肢は適切ではありません。
2.〇 正解です。
訪問介護は、介護保険のサービスです。Dさんのサービスは、訪問介護の生活介護に当てはまります。
3.× 違います。
訪問入浴介護は、介護保険のサービスですが、Dさんのニーズから入浴介護が必要であることを事例から読み取ることができません。そのため、選択肢は適切ではありません。
4.× 違います。
居宅介護は、障害者総合支援法のサービスです。そのため、選択肢は適切ではありません。
5.× 違います。
療養介護は、障害者総合支援法のサービスです。そのため、選択肢は適切ではありません。
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