第三種電気主任技術者試験過去問 電力科目 令和3年度
オプション
問題文正答率:50.00%
問1 次の文章は,水力発電所の種類に関する記述である。
水力発電所は (ア) を得る方法により分類すると,水路式,ダム式,ダム水路式があり, (イ) の利用方法により分類すると,流込み式,調整池式,貯水池式,揚水式がある。
一般的に,水路式はダム式,ダム水路式に比べ (ウ) 。貯水ができないので発生電力の調整には適さない。ダム式発電では,ダムに水を蓄えることで (イ) の調整ができるので,電力需要が大きいときにあわせて運転することができる。
河川の自然の流れをそのまま利用して発電する方式を (エ) 発電という。貯水池などを持たない水路式発電所がこれに相当する。
1日又は数日程度の河川流量を調整できる大きさを持つ池を持ち,電力需要が小さいときにその池に蓄え,電力需要が大きいときに放流して発電する方式を (オ) 発電という。自然の湖や大工の湖などを用いてもっと長期間の需要変動に応じて河川流量を調整•使用する方式を貯水池式発電という。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
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問2 図で,水圧管内を水が充満して流れている。断面Aでは,内径2.2m,流速3m/s,圧力24kPaである。このとき,断面Aとの落差が30m,内径2mの断面Bにおける流速[m/s]と水圧[kPa]の最も近い値の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
ただし,重力加速度は9.8m/\(s^2\),水の密度は1000kg/\(m^3\),円周率は3.14とする。
解説・コメント
断面Aと断面Bで流量が同じであることに着目する。
流量Q=断面積S×流速v であるため、
S\(_A\)×v\(_A\)=S\(_B\)×v\(_B\)
v\(_B\)≒3.6 [m/s]https://ja.mondder.com/fq?id=1731🔗
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問3 汽力発電におけるボイラ設備に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
解説・コメント
(1)正。
(2)正。
(3)正。
(4)正。
(5)誤。再熱器は高圧タービンから出た蒸気を再加熱し、低圧タービンに送る装置である。
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問4 次の文章は,電気集じん装置に関する記述である。
火力発電所で発生する灰じんなどの微粒子は,電気集じん装置により除去される。典型的な電気集じん装置は,集じん電極である (ア) の間に放電電極である (イ) を置いた構造である。電極間の (ウ) によって発生した (エ) 放電により生じたイオンで微粒子を帯電させ,クーロンカによって集じん電極で捕集する。集じん電極に付着した微粒子は一般的に,集じん電極 (オ) 取り除く。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
解説・コメント
火力発電所で発生する灰じんなどの微粒子は,電気集じん装置により除去される。典型的な電気集じん装置は,集じん電極である 平板電極 の間に放電電極である 線電極 を置いた構造である。電極間の 高電圧 によって発生した コロナ 放電により生じたイオンで微粒子を帯電させ,クーロンカによって集じん電極で捕集する。集じん電極に付着した微粒子は一般的に,集じん電極 を槌で叩いて 取り除く。
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問5 原子力発電に関する記述として,誤っているものを次の(1) ~(5)のうちから一つ選べ。
解説・コメント
(1)正。
(2)誤。軽水炉は、軽水(水道水)が減速材と冷却材に兼用されていることが特徴である。黒鉛を減速材として使用することはない(黒鉛を使用するのは黒鉛炉)。
(3)正。
(4)正。
(5)正。
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問6 分散型電源に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5) のうちから一つ選べ。
解説・コメント
(1)正。
(2)正。
(3)正。
(4)正。
(5)誤。燃料電池では燃料である水素と空気中の酸素を化学反応させて電気を発生させる。この反応は発熱反応であり、吸熱反応は怒らない。
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問7 次の文章は,変電所の計器用変成器に関する記述である。
計器用変成器は, (ア) と変流器とに分けられ,高電圧あるいは大電流の回路から計器や (イ) に必要な適切な電圧や電流を取り出すために設置される。変流器の二次端子には,常に (ウ) インピーダンスの負荷を接続しておく必要がある。また,一次端子のある変流器は,その端子を被測定線路に (エ) に接続する。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
解説・コメント
計器用変成器は, 計器用変圧器 と変流器とに分けられ,高電圧あるいは大電流の回路から計器や 保護継電器 に必要な適切な電圧や電流を取り出すために設置される。変流器の二次端子には,常に 低 インピーダンスの負荷を接続しておく必要がある。また,一次端子のある変流器は,その端子を被測定線路に 直列 に接続する。
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問8 変電所の断路器に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5) のうち から一つ選べ。
解説・コメント
(1)正。
(2)正。
(3)正。
(4)誤。断路器は消弧機能を持たないので、短い線路や母線であっても地絡電流の遮断を行うことは、一般的にできない。
(5)正。
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問9 1台の定格容量が20MV•Aの三相変圧器を3台有する配電用変電所があり,その総負荷が55 MWである。変圧器1台が故障したときに,残りの変圧器の過負荷運転を行い,不足分を他の変電所に切り換えることにより,故障発生前と同じ電力を供給したい。この場合,他の変電所に故障発生前の負荷の何%を直ちに切り換える必要があるか,最も近いものを次の(1) ~(5) のうちから一つ選べ。ただし,残りの健全な変圧器は,変圧器故障時に定格容量の120 %の過負荷運転をすることとし,力率は常に95%(遅れ)で変化しないものとする。
解説・コメント
故障時に健全な変圧器は定格容量の120%の過負荷運転をするのでこの時に供給可能な負荷の電力Pは、
P=定格容量×過負荷率×台数×力率
=20×1.2×2×0.95 =45.6 [MW]故障前の負荷は55MWなので、他変電所に切り替えなければならない負荷の電力は、
55-45.6=9.4[MW]したがって、他の変電所に切り替える負荷の比率Rは、
R=9.4/55 ×100≒17.1 %
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問10 次の文章は,がいしの塩害とその対策に関する記述である。
風雨などによってがいし表面に塩分が付着すると, (ア) が発生することがあり,可聴雑音や電波障害,フラッシオーバの原因となる。これをがいしの塩害という。がいしの塩害対策は,塩害の少ない送電ルートの選定,がいしの絶縁強化,がいしの洗浄,がいし表面への (イ) 性物質の塗布が挙げられる。
懸垂がいしにおいて,絶縁強化を図るには,がいしを (ウ) に連結する個数を増やす方法や,がいしの表面漏れ距離を (エ) する方法が用いられる。
また,懸垂がいしと異なり,棒状磁器の両端に連結用金具を取り付けた形状の (オ) がいしは,雨洗効果が高く,塩害に対し絶縁性が高い。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5) のうちから一つ選べ。
解説・コメント
風雨などによってがいし表面に塩分が付着すると,がいし表面の絶縁が低下し 漏れ電流 が発生することがあり,可聴雑音や電波障害,フラッシオーバの原因となる。これをがいしの塩害という。がいしの塩害対策は,塩害の少ない送電ルートの選定,がいしの絶縁強化,がいしの洗浄,がいし表面への はっ水 性物質の塗布が挙げられる。
懸垂がいしにおいて,絶縁強化を図るには,がいしを 直列 に連結する個数を増やす方法や,がいしの表面漏れ距離を 長く する方法が用いられる。
また,懸垂がいしと異なり,棒状磁器の両端に連結用金具を取り付けた形状の 長幹 がいしは,雨洗効果が高く,塩害に対し絶縁性が高い。
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問11 地中送電線路に使用される電カケーブルの許容電流に関する記述として, 誤っているものを次の(1)~(5) のうちから一つ選べ。
解説・コメント
(1)正。
(2)誤。表皮効果は導体に交流電流を流したとき、電流が導体内部を均等に流れず、表面付近に集中する現象のことである。これは導体の断面積が減っている状態と同じであり、導体の実行抵抗が増すので、許容電流は小さくなる。
(3)正。
(4)正。
(5)正。
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問12 単相3線式配電方式は,1線の中性線と,中性線から見て互いに逆位相の電圧である2線の電圧線との3線で供給する方式であり,主に低圧配電線路に用いられる。100/200 V単相3線式配電方式に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5) のうちから一つ選べ。
解説・コメント
(1)正。
(2)正。
(3)正。
(4)正。
(5)誤。単相2線式の供給可能な電力P\(_2\)=VI/2。単相3線式の供給可能な電力P\(_3\)=VI×2/3 。このように単相3線式の方が大きい。
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問題文正答率:50.00%
問13 次の文章は,我が国の高低圧配電系統における保護に関する記述である。
6.6 kV高圧配電線に短絡や地絡などの事故が生じたとき,直ちに事故の発生した高圧配電線を切り離すために, (ア) と保護継電器が配電用変電所の高圧配電線引出口に設置されている。
樹枝状方式の高圧配電線で事故が生じた場合,事故が発生した箇所の変電所側直近及び変電所から離れた側の (イ) 開閉器を開放することにより,事故が発生した箇所を高圧配電線系統から切り離す。
柱上変圧器には,変圧器内部及び低圧配電系統内での短絡事故による過電流保護のために高圧カットアウトが設けられているほか,落雷などによる外部異常電圧から保護するために,避雷器を変圧器に対して (ウ) に設置する。
(エ) は低圧配電線から低圧引込線への接続点などに設けられ,低圧引込線で生じた短絡事故などを保護している。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5) のうちから一つ選べ。
解説・コメント
6.6 kV高圧配電線に短絡や地絡などの事故が生じたとき,直ちに事故の発生した高圧配電線を切り離すために, 遮断器 と保護継電器が配電用変電所の高圧配電線引出口に設置されている。
樹枝状方式の高圧配電線で事故が生じた場合,事故が発生した箇所の変電所側直近及び変電所から離れた側の 区分 開閉器を開放することにより,事故が発生した箇所を高圧配電線系統から切り離す。
柱上変圧器には,変圧器内部及び低圧配電系統内での短絡事故による過電流保護のために高圧カットアウトが設けられているほか,落雷などによる外部異常電圧から保護するために,避雷器を変圧器に対して 並列 に設置する。
ケッチヒューズ(電線ヒューズ) は低圧配電線から低圧引込線への接続点などに設けられ,低圧引込線で生じた短絡事故などを保護している。
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問14 送電線路に用いられる導体に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
解説・コメント
(1)正。
(2)正。
(3)正。
(4)誤。銅導体には、硬導線と軟導線がある。一般的に、軟導線の方が導電率が大きい。
(5)正。
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問題文正答率:50.00%
問15 ある火力発電所にて,定格出力350MWの発電機が下表に示すような運転を行ったとき,次の(a) 及び(b)の問に答えよ。ただし,所内率は2%とする。
発電機の運転状態
時刻 | 発電機出力[MW] |
0時~7時 | 130 |
7時~12時 | 350 |
12時~13時 | 200 |
13時~20時 | 350 |
20時~24時 | 130 |
(a) 0時から24時の間の送電端電力量の値[MW・h]として,最も近いものを次の(1)~(5) のうちから一つ選べ。
(b) 0時から24時の間に発熱量54.70MJ/kgのLNG(液化天然ガス)を770t消費したとすると,この間の発電端熱効率の値[%]として,最も近いものを次の(1)~(5) のうちから一つ選べ。
解説・コメント
(a)
24時間の発電電力量W\(_G\)は、
W\(_G\)=130×(7-0) + 350×(12-7) + 200×(13-12) + 130×(24-20)
=5830 [MW・h]24時間の送電端電力量W\(_S\)は、題意より所内率が2%なので、
W\(_S\)=W\(_G\)× (1-2/100) ≒5710 [MW・h](b)
24時間に供給した燃料(LNG)の発熱量Qは、
Q=54.7×770×10\(^3\) =42.119 ×10\(^6\)
発電電力量W\(_G\)を熱量に換算した値Q\(_G\)は、
Q\(_G\)=W\(_G\)×3600 =20.988×10\(^6\)
したがって、発電端効率は、Q\(_G\)/Q ×100≒ 50 [%]https://ja.mondder.com/fq?id=1744🔗
問題文正答率:50.00%
問16 支持点の高さが同じで径間距離150 mの架空電線路がある。電線の質量による荷重が20N/m,線膨張係数は1℃につき0.000 018である。電線の導体温度が-10℃のとき,たるみは3.5mであった。次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし, 張力による電線の伸縮はないものとし,その他の条件は無視するものとする。
(a)電線の導体温度が35℃のとき,電線の支持点間の実長の値[m]として,最も 近いものを次の(1) ~(5) のうちから一つ選べ。
(b) (a)と同じ条件のとき,電線の支持点間の最低点における水平張力の値[N]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
解説・コメント
(a)
径間をS[m]、水平張力をT[N]、荷重をW[N/m]とすると、電線のたるみD[m]、実長L[m]は、次の式で表される。
D=WS\(^2\)/8T
L=S+8D\(^2\)/3S
また温度が変化すると電線は膨張もしくは収縮をして長さが変わる。この場合の温度と電線の実長の関係は次式で表される。
L\(_2\)=L\(_1\){1+α(t\(_2\)-t\(_1\))}
題意より、t\(_1\)=-10[℃]、D\(_1\)=3.5[m]、S=150[m]であるため、
L\(_1\)≒150.218 [m]t\(_2\)=35[℃]のときの実長L\(_2\)は、α=0.000018と上式から、
L\(_2\)≒150.34[m](b)
t\(_2\)=35[℃]の時、
D\(_2\)≒4.373[m]水平張力T\(_2\)=20×150\(^2\)/8×4.373 ≒12863[N]https://ja.mondder.com/fq?id=1745🔗
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問17 図のように,高圧配電線路と低圧単相2線式配電線路が平行に施設された設備において,1次側が高圧配電線路に接続された変圧器の2次側を低圧単相2線式配電線路のS点に接続して,A点及びB点の負荷に電力を供給している。S点における線間電圧を107V,電線1線当たりの抵抗及びリアクタンスをそれぞれ0.3Ω/km及び0.4Ω/kmとしたとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。なお,計算においては各点における電圧の位相差が十分に小さいものとして適切な近似を用いること。
(a) B点におけるS点に対する電圧降下率の値[%]として,最も近いものを次の(1) ~(5) のうちから一つ選べ。ただし,電圧降下率はB点受電端電圧基準によるものとする。
(b) C点に電流20 A,力率0.8(遅れ)の負荷が新設されるとき,変圧器を移動して単相2線式配電線路への接続点をS点からS’点に変更することにより,B点及びC点における線間電圧の値が等しくなるようにしたい。このときのS点からS’点への移動距離の値[km]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
解説・コメント
(a)
まず、各区間の電線1線あたりの抵抗とリアクタンスを求める。
R\(_SA\)=0.2[km]×0.3[Ω/km]=0.06[Ω]
X\(_SA\)=0.2[km]×0.4[Ω/km]=0.08[Ω]
R\(_AB\)=0.3[km]×0.3[Ω/km]=0.09[Ω]
R\(_AB\)=0.3[km]×0.4[Ω/km]=0.12[Ω]
単相2線式線路の電圧降下v[V]は、電流をI[A]、抵抗をR[Ω]とすると、次式で表される。
v=2I(Rcosθ+Xsinθ)
本問では、力率が100%なので、cosθ=1、sinθ=0であることから、
v=2IR
この式から、
v\(_SA\)=2×20×0.06=2.4[V]
v\(_AB\)=2×5×0.09=0.9[V]
よって、S-B間の電圧降下v\(_SB\)=2.4+0.9=3.3[V]
電圧降下率は、受電端電圧V\(_r\)に対する電圧降下vの比であり、
B点の受電端電圧V\(_r\)は、S点の電圧からS-B間の電圧降下v\(_SB\)を引いた値である。
したがって、B点におけるS点に対する電圧降下率は、
v\(_SB\)/107-v\(_SB\) ×100 ≒3.18[%]
(b)
変圧器のS点からS'点への移動距離をL[km]とすると、
S'-A間の抵抗R\(_S'A\)は、
R\(_S'A\)=(0.2+L)×0.3=0.06+0.3L[Ω]
よって、S'-A間の電圧降下v\(_S'A\)は、
v\(_S'A\)=2×20×(0.06+0.3L)=2.4+12L[V]
またA-B間の電圧降下v\(_AB\)は、
v\(_AB\)=2×5×0.09=0.9[V]
したがってS'-B間の電圧降下v\(_S'B\)は、
v\(_S'B\)=v\(_S'A\)+v\(_AB\)=3.3+12L[V]
次にS'-C間の電圧降下v\(_S'C\)を求める。
R\(_S'C\)=(0.7-L)×0.3=0.21-0.3L[Ω]
R\(_S'C\)=(0.7-L)×0.4=0.28-0.4L[Ω]
よって、S'-C間の電圧降下v\(_S'C\)は、cosθ=0.8、sinθ=0.6であるため、
v\(_S'C\)=2×20×{(0.21-0.3L)×0.8+(0.28-0.4L)×0.6} =13.44-19.2L[V]
B点とC点の線間電圧は等しいので、v\(_S'B\)=v\(_S'C\)
3.3+12L=13.44-19.2L →L=0.325[km]
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解説・コメント
水力発電所は 落差 を得る方法により分類すると,水路式,ダム式,ダム水路式があり, 流量 の利用方法により分類すると,流込み式,調整池式,貯水池式,揚水式がある。
一般的に,水路式はダム式,ダム水路式に比べ 建設費が安い 。貯水ができないので発生電力の調整には適さない。ダム式発電では,ダムに水を蓄えることで 流量 の調整ができるので,電力需要が大きいときにあわせて運転することができる。
河川の自然の流れをそのまま利用して発電する方式を 流込み式 発電という。貯水池などを持たない水路式発電所がこれに相当する。
1日又は数日程度の河川流量を調整できる大きさを持つ池を持ち,電力需要が小さいときにその池に蓄え,電力需要が大きいときに放流して発電する方式を 調整池式 発電という。自然の湖や大工の湖などを用いてもっと長期間の需要変動に応じて河川流量を調整•使用する方式を貯水池式発電という。